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更新日:2025/02/25

ディレグラ配合錠を市販で買える?処方薬と市販薬の違いを徹底解説

「ディレグラ配合錠って市販で買えないの?」と疑問に思っている方へ。

 

実はディレグラは 医療用医薬品 なので、市販では購入できません。

 

しかし、2024年1月に 「アレグラFXプレミアム」 という要指導医薬品が発売され、ディレグラと同じ成分を含む市販薬として販売されています。

 

本記事では、ディレグラ配合錠と市販薬の違い、購入可能な代替薬、選び方について詳しく解説します!

薬剤師ライター クロロボ
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第1章:ディレグラ配合錠は市販で買えるのか?

アレルギー性鼻炎や花粉症による 鼻づまり に悩む方にとって、「ディレグラ配合錠」は強い味方です。

特に 鼻が詰まって息苦しいときに効果を発揮する ため、処方されたことがある方も多いのではないでしょうか。

しかし、「市販で買えたら便利なのに」と思ったことはありませんか?

実際に ディレグラ配合錠は市販されているのか? なぜ販売されていないのか? を詳しく解説します。

ディレグラ配合錠とは?

ディレグラ配合錠は、 フェキソフェナジン塩酸塩塩酸プソイドエフェドリン の2つの有効成分を配合した 医療用医薬品 です。

この組み合わせにより、 くしゃみ・鼻水・鼻づまり などのアレルギー症状を幅広くカバーします。

 

フェキソフェナジン塩酸塩とは?

フェキソフェナジン塩酸塩は、 第2世代抗ヒスタミン薬 に分類される成分です。

ヒスタミンの働きを抑えることで、 アレルギー症状(くしゃみ・鼻水・目のかゆみ) を和らげます。

第1世代抗ヒスタミン薬とは異なり、 眠気の副作用が出にくい ことが特徴です。

そのため、仕事や運転をする方でも服用しやすい成分といえます。

 

塩酸プソイドエフェドリンとは?

塩酸プソイドエフェドリンは、 血管収縮作用を持つ交感神経刺激薬 です。

鼻粘膜の血管を収縮させることで 鼻づまりを改善する効果 があります。

しかし、交感神経を刺激する作用があるため、 血圧上昇・動悸・不眠 などの副作用が出ることがあります。

特に 高血圧・心疾患・前立腺肥大 などの持病がある方は、医師の指導のもとで慎重に服用することが推奨されています。

鼻づまりにしっかり効くのは嬉しいけど、副作用のリスクもあるんだね。

ディレグラ配合錠は市販されているのか?

結論からいうと、 ディレグラ配合錠は市販されていません

購入するには 医師の処方箋が必要 です。

では、なぜ市販されていないのでしょうか?

なぜディレグラ配合錠は市販されていないのか?

1.塩酸プソイドエフェドリンの配合量の違い

ディレグラ配合錠が市販されていない大きな理由の一つは、 塩酸プソイドエフェドリンの配合量の違い です。

市販の鼻炎薬にも 塩酸プソイドエフェドリンが含まれている ものはありますが、 1日あたりの最大量は120〜180mg に抑えられています。

一方、 ディレグラ配合錠には1日量240mgが含まれており、市販薬よりも高用量です。

塩酸プソイドエフェドリンの 過剰摂取は血圧上昇・不眠・動悸のリスクを高める ため、高濃度の配合を含む薬は市販薬として販売しにくいのです。

 

2.2種類の有効成分の組み合わせ

ディレグラ配合錠は、 フェキソフェナジン塩酸塩(抗ヒスタミン薬)+塩酸プソイドエフェドリン(血管収縮剤) という組み合わせの薬です。

しかし、この2つの成分を同時に配合した市販薬は 2024年1月に発売された「アレグラFXプレミアム」 が初めてです。

ただし、アレグラFXプレミアムは 要指導医薬品 に分類されているため、購入時には 薬剤師による対面販売が必須 です。

これは、 塩酸プソイドエフェドリンを含む市販薬は慎重に扱われている ことを意味します。

 

3.医師の診察が必要な薬だから

ディレグラ配合錠は、 医師の診察を受けたうえで適切な用量を守ることが重要 な薬です。

特に、塩酸プソイドエフェドリンには 高血圧・心疾患・前立腺肥大のある方には慎重投与が求められる ため、市販薬として自由に購入できるようにはなっていません。

また、服用のタイミングや飲み合わせによっては、効果が十分に発揮されなかったり、副作用のリスクが高まることがあります。

なるほど…医師の診察が必要な理由がしっかりあるんだね。

 

ディレグラ配合錠は、 鼻づまりの改善に特化した処方薬 です。

しかし、市販では購入できず、 病院での処方が必要 です。

その理由は、 塩酸プソイドエフェドリンの高用量配合・2種類の成分の組み合わせ・服用管理の必要性 にあります。

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第2章:ディレグラ配合錠の代わりに市販で買える薬

ディレグラ配合錠は医療用医薬品のため、市販では購入できません。

しかし、市販薬の中には ディレグラと似た成分を含むもの もあります。

「病院に行く時間がないけれど、代わりになる市販薬はあるのか?」と気になる方も多いでしょう。

ここでは、 ディレグラ配合錠の成分ごとに市販で購入できる薬 を紹介します。

ディレグラと同じ成分を含む市販薬

ディレグラ配合錠には フェキソフェナジン塩酸塩(抗ヒスタミン薬)塩酸プソイドエフェドリン(血管収縮剤) の2種類の成分が含まれています。

市販薬では、これらの成分が 単体で含まれているもの や、 ディレグラと同じ2成分が配合されたもの があります。

フェキソフェナジン塩酸塩のみを含む市販薬

フェキソフェナジン塩酸塩は、アレルギー症状(くしゃみ・鼻水・目のかゆみ)を抑える 効果がありますが、鼻づまりの改善効果はあまり期待できません

代表的な市販薬

アレグラFX、アレルビ

フェキソフェナジン塩酸塩を含む市販薬は、眠くなりにくい のがメリットですが、鼻づまりには効果が弱いため、症状によっては不十分に感じることがあります。

くしゃみや鼻水がつらいなら、フェキソフェナジン塩酸塩だけでも十分かも!

塩酸プソイドエフェドリンを含む市販薬

塩酸プソイドエフェドリンは、鼻の血管を収縮させ、鼻づまりを改善する 作用があります。

ただし、単体で市販されている薬はなく、風邪薬や鼻炎薬の一部に含まれています。

塩酸プソイドエフェドリンが含まれる市販薬の例

・ベンザ鼻炎薬α
・アネトンアルメディ鼻炎錠

塩酸プソイドエフェドリンを含む市販薬は、即効性がある ものの、長期間の使用には向かず、副作用(動悸・血圧上昇など)のリスクがあるため注意が必要 です。

鼻づまりだけを何とかしたいなら、プソイドエフェドリン入りの薬が良いね!

ディレグラ配合錠と同じ成分を含む市販薬

2024年1月に発売された 「アレグラFXプレミアム」 は、ディレグラ配合錠と同じ フェキソフェナジン塩酸塩+塩酸プソイドエフェドリン を含む初の市販薬です。

ただし、要指導医薬品 に分類されており、購入には 薬剤師の対面販売が必須 です。

そのため、通販では購入できず、ドラッグストアでも薬剤師の説明を受ける必要があります。

アレグラFXプレミアムの特徴

・ディレグラ配合錠と同じ2つの成分を配合
・市販で購入可能だが、薬剤師の対面販売が必要
・通販では購入不可

ディレグラ配合錠と成分は同じですが、病院での処方薬とは違い、医師の診察なしで購入できる点が大きな違いです。

通販では買えず、薬剤師の説明を受ける必要があります。店頭で確認しましょう。

 

ディレグラ配合錠は市販されていませんが、代わりに フェキソフェナジン塩酸塩を含む市販薬塩酸プソイドエフェドリンを含む市販薬 で症状を和らげることができます。

また、2024年1月に発売された アレグラFXプレミアム は、ディレグラ配合錠と同じ成分を含む初の市販薬ですが、購入には 薬剤師の対面販売が必要 です。

次の章では、ディレグラ配合錠を手に入れる方法 について詳しく解説します。

病院に行かずに手に入れる方法や、オンライン診療の活用について知りたい方は、ぜひ続きをご覧ください。

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第3章:ディレグラ配合錠を手に入れる方法

ディレグラ配合錠は 市販されていないため、購入するには医師の処方が必要 です。

しかし、病院へ行く時間がなかったり、なるべく手間をかけずに手に入れたいと考える方も多いでしょう。

ここでは、ディレグラ配合錠を処方してもらう方法や、スムーズに受け取るコツ を解説します。

ディレグラ配合錠を処方してもらうには?

ディレグラ配合錠を手に入れるには、まず 医師の診察を受けることが必須 です。

診察なしでは購入できません。

 

病院・クリニックでの診察

ディレグラ配合錠は、以下のような診療科で処方してもらえます。

・耳鼻咽喉科(鼻炎・花粉症の専門医が多い)

・内科(風邪やアレルギー症状の相談も可能)

・かかりつけ医(過去にディレグラ配合錠を処方されたことがあるなら相談しやすい)

病院やクリニックを受診する際は、症状を具体的に伝えることが大切 です。

「市販薬を試したけれど効果がなかった」「鼻づまりが特にひどい」など、医師が必要と判断すれば処方してもらえる可能性が高まります

 

オンライン診療を活用する

最近では、オンライン診療を利用してディレグラ配合錠を処方してもらうことも可能 です。

オンライン診療のメリット

スマホやPCで受診できる(通院不要)

診察後、薬が自宅に配送される(受け取りの手間が省ける)

忙しい人でも隙間時間で診察が可能

手順としては、

オンライン診療対応のクリニックを探す

予約して、スマホやPCで診察を受ける

処方箋が発行され、薬が自宅に配送される or 近くの薬局で受け取る

という流れです。

ただし、オンライン診療は初診では対応していない医療機関もある ため、事前に確認しておくとスムーズです。

家から一歩も出ずに薬が届くのは便利だね!

薬局での受け取り

医師から処方箋をもらったら、全国の調剤薬局でディレグラ配合錠を受け取ることができます

処方箋の有効期限に注意!

処方箋には有効期限があり、発行日を含めて4日以内 に薬局で提出しないと無効になります。

「せっかく診察を受けたのに、期限切れで薬がもらえなかった…」ということがないように気をつけましょう。

 

ジェネリックを希望する場合

ディレグラ配合錠にはジェネリック医薬品が存在し、薬価が安くなる可能性があります

ジェネリックを希望する場合は、医師または薬剤師に相談 しましょう。

ただし、ジェネリックは 薬局の在庫状況によって取り扱いが異なる ため、必ずしも希望のメーカーのものが手に入るとは限りません。

「できるだけ安くしたい」という場合は、処方時に 「ジェネリック希望」 と伝えておくと良いでしょう。

処方箋の期限が4日って意外と短いね、忘れそう…!

 

ディレグラ配合錠を手に入れるには、医師の診察を受け、処方箋を発行してもらうことが必須 です。

受診方法は 病院・クリニックでの対面診療 のほか、オンライン診療 を活用することもできます。

処方箋をもらったら、全国の調剤薬局で受け取ることができ、ジェネリックを希望する場合は薬剤師に相談可能 です。

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第4章:ディレグラ配合錠が必要なケースと選び方

ここまで、ディレグラ配合錠や市販薬の特徴、入手方法について解説してきましたが、「結局、自分はどちらを選ぶべき?」と迷っている方も多いのではないでしょうか。

この章では、ディレグラ配合錠を選ぶべき人と、市販薬との具体的な違い、症状に合わせた薬の選び方 を解説します。

市販薬ではなくディレグラ配合錠を選ぶべき人

市販薬(例えば、アレグラFX)を使っても症状が良くならない場合、ディレグラ配合錠を選ぶべきかもしれません。

ディレグラ配合錠を選ぶべき人は、主に次のような方です。

市販薬を服用しても、症状が改善しない方
特に鼻づまりの症状がひどく、日常生活に支障がある方
毎年、花粉症やアレルギー性鼻炎の症状が重く、市販薬でコントロールが難しい方

市販薬の中には鼻づまりを改善する成分が配合されたものもありますが、ディレグラ配合錠ほど効果が強くありません。

また、市販薬の服用期間は短期的な使用に限られているため、慢性的に強い症状に悩んでいる場合は、医師の診察を受けて、ディレグラ配合錠を処方してもらうほうが安心です。

市販薬が効かないと焦るよね…。病院に行くタイミングなのかな?

ディレグラ配合錠と他の薬の違い

アレルギー性鼻炎や花粉症の治療薬にはさまざまな種類がありますが、薬によって効果の得意分野が異なります。

特に比較されやすいのが 「アレグラFX」と「ディレグラ配合錠」 です。

アレグラFX(市販薬)

抗ヒスタミン成分(フェキソフェナジン塩酸塩)のみを含んでおり、主に 鼻水・くしゃみ・目のかゆみなどの症状を和らげる ことに優れています。

しかし、鼻づまりに対してはあまり効果が期待できません。

 

ディレグラ配合錠(処方薬)

抗ヒスタミン成分(フェキソフェナジン塩酸塩)に加え、鼻の血管を収縮させる塩酸プソイドエフェドリン が含まれています。

そのため、鼻づまりの改善効果が非常に高い のが特徴です。

「鼻づまりがひどくて夜眠れない」「集中力が落ちて仕事に影響する」という方には、ディレグラ配合錠が向いています。

症状に合わせた薬の選び方

薬を選ぶときは、症状の重さに応じて適切なものを選ぶことが重要 です。

軽症(くしゃみ・鼻水が主な症状)
市販の抗ヒスタミン薬(アレグラFXなど) で対応可能

中等症(鼻づまりが少しあるが軽い)
市販の点鼻薬や鼻炎薬との併用を検討
(例:血管収縮作用のある点鼻薬を一時的に使用し、鼻づまりを和らげる)

重症(鼻づまりがひどい・市販薬では効果が薄い)
医師の診察を受け、ディレグラ配合錠を検討

 

鼻づまりの程度が軽い場合は、まず市販薬を試し、必要に応じて点鼻薬を併用すると効果的です。

ただし、血管収縮作用のある点鼻薬は 使いすぎると逆に鼻づまりが悪化する「リバウンド現象」 を引き起こすことがあるため、長期間の使用は避けましょう。

症状が重い場合は、無理に市販薬で対応せず、早めに医師に相談することをおすすめします。

症状が強くなる前に受診した方が、結局は楽になれるよね。

 

ディレグラ配合錠は、特に鼻づまりの症状がひどく、市販薬では効果を感じられない方に向いている処方薬 です。

症状が軽い場合は市販薬でも十分対応できますが、鼻づまりがひどくて日常生活に支障が出る場合は、早めに医師の診察を受けましょう。

また、中等症の方は 市販の点鼻薬や鼻炎薬を併用する ことで症状を緩和できる場合もありますが、使いすぎには注意が必要です。

自分の症状を正確に把握し、適切な薬を選ぶことで、つらいアレルギー症状から早く解放されましょう!

まとめ

●ディレグラ配合錠は市販では購入できない。
処方箋が必要で、病院・クリニックまたはオンライン診療で入手可能。

●市販薬で代用できるものもあるが、効果は異なる。
フェキソフェナジン塩酸塩のみの市販薬は鼻水・くしゃみに有効だが、鼻づまりには弱い。

●塩酸プソイドエフェドリンを含む市販薬は鼻づまりに効果的だが、使用に注意が必要。
依存性のリスクがあり、長期使用は避けるべき。

●ディレグラ配合錠と同じ成分の「アレグラFXプレミアム」が市販されている。
要指導医薬品のため、薬剤師の対面販売が必要。

●症状の重さに応じて薬を選ぶことが大切。
軽症なら市販薬、中等症なら点鼻薬併用、重症なら医師の診察を受ける。

 

ディレグラ配合錠は鼻づまりの改善に優れた薬ですが、市販で手軽に購入できない点がネックです。

最近は「アレグラFXプレミアム」のような選択肢も増えていますが、症状が強い場合はやはり医師に相談するのが安心です。

自分の症状に合った薬を選び、快適な生活を送りましょう!