【国内旅行用】薬剤師が厳選！体調トラブルに備える常備薬リスト

旅行に出ると、いつもと違う環境で過ごすことになります。

この変化が、気づかないうちに体に負担をかけていることは少なくありません。

とくに注意したいのがこちらです。

・気温や湿度の変化
・気圧の変動
・慣れない移動や過ごし方

たとえば、高原など標高が高い場所では気圧が下がり、頭痛やめまいが起こることがあります。

また、湿度が高い地域では汗が蒸発しにくく、疲労感がたまりやすいとも言われています。

移動手段によっても影響は違います。

長時間の車移動や新幹線では、座りっぱなしで血行が悪くなり、足のむくみや倦怠感が出ることも。

飛行機では気圧の変化で耳が詰まったり、頭が重く感じることがあります。

こうした環境の変化は、自覚がないまま体調に影響していることが多いです。

だからこそ、こまめに休憩を取ったり、水分補給を意識したりすることが大切です。

旅先での楽しみのひとつが「ご当地グルメ」。

ですが、いつもよりたくさん食べたり飲んだりすると、胃腸への負担が大きくなります。

特に気をつけたいのは次のようなパターンです。

・冷たい飲み物や脂っこい料理が多い
・普段と違う食材や調理法
・食事時間が不規則になる

こうした状況では、胃もたれや腹痛、下痢などの消化器トラブルが起こりやすくなります。

さらに、旅行中は観光スケジュールに追われて、つい睡眠時間を削りがちです。

睡眠不足が続くと、免疫力が低下してしまい、風邪をひきやすくなったり疲れが取れにくくなったりします。

楽しい旅行を満喫するためにも、夜はしっかり休みましょう。

「国内旅行だから安全」と思っていませんか？

実は、国内でも体調トラブルは意外と多いです。

長時間の移動や気候の違いが原因で、疲労感や頭痛、胃腸不良が起こることがあります。

たとえば：

・冬の旅行 → 外の寒さと屋内の暖房で寒暖差が激しい
・夏の旅行 → 日差しや冷房で体が冷える
・長期滞在 → 食事が偏り、便秘や下痢が起きやすくなる

環境が変わると、自律神経が乱れやすくなります。

国内旅行でも、体はいつも以上にストレスを感じているかもしれません。

体調が悪くなったとき、「薬局が近くにあるから大丈夫」と思うかもしれません。

ですが、観光地では薬局が少なかったり、営業時間が短かったりすることが多いです。

とくに困るのがこちらです。

・夜間や早朝の急な体調不良
・山間部や離島での薬不足
・家族旅行で子どもの体調不良

「すぐ薬があれば良かったのに」と後悔しないように、事前に必要な薬を準備しておくことが大切です。

まとめ：準備が安心につながります

旅行中は、環境の変化や食事、移動の疲れが重なって体調を崩しやすくなります。

国内旅行でも同じで、油断はできません。

事前に常備薬をしっかり準備しておけば、急な体調不良にも慌てず対応できるでしょう。

旅行先での急な体調トラブルに備えるなら、事前の準備が何よりも大切です。

ここでは「これを持っていけば安心！」という国内旅行向けの常備薬を、薬剤師の視点でご紹介します。

家族旅行やドライブ旅行でも使いやすく、持ち運びやすいアイテムを厳選しました。

それぞれの選定理由と一緒に、ぜひチェックしてみてくださいね。

旅先での急な発熱や頭痛は、楽しみを台無しにしてしまいます。

そんなときは、この2つを備えておくと安心です。

ロキソニンS：速効性が期待できる定番の解熱鎮痛薬。旅先でも頼れる一錠です。

バファリンルナJ：家族で使いやすい優しい処方。生理痛にも対応できるのがポイントです。

いざという時のために、使いやすい2種類を用意しておきましょう。

第一三共胃腸薬細粒s

旅行先でつい食べすぎたり、普段と違う食事が続くと、胃腸の負担が増えてしまいます。

・食べ過ぎや飲みすぎ、胃のムカつきに対応
・持ち運びやすい細粒タイプ
・コンパクトで旅行バッグにぴったり

旅の楽しみを満喫するためにも、胃のサポートは欠かせませんね。

ビオスリーHi錠

移動や環境の変化で腸内環境が乱れると、便秘や下痢などのお腹の不調が気になります。

・3種の菌で腸内環境をサポート
・衛生的なPTP包装もあり、持ち歩きやすい
・便秘、下痢のどちらにも使えるバランスの良さ

整腸剤は家族全員で使えるので、旅の心強い味方です。

正露丸クイックC

旅先での下痢は焦りますが、落ち着いて対応できるよう準備しておきましょう。

・木クレオソート単体のシンプル処方
・食あたり、水あたりなど幅広く対応
・服用中でも運転OKでドライブ旅行も安心

「正露丸クイックC」は余計な成分が入っていないシンプルなつくり。

旅行でも使いやすいのが特徴です。

トラベルミンR

車やバス、船での移動が多い方には、酔い止めが欠かせません。

・眠気が出にくい処方で移動中でも安心
・11歳以上から使えるので家族旅行に最適
・出発前の予防にも、酔ってからの服用にも対応

移動が多い旅行では、ぜひ持っておきたい一品です。

旅先でのちょっとしたケガや靴ずれは油断できません。

オロナインH軟膏：すり傷ややけど、肌トラブルにも幅広く使える

ケアリーヴ S・M・Lセット：サイズが選べる絆創膏で家族みんなに対応

セットになった絆創膏は、小さな子どもがいる家庭でも重宝しますよ。

■ 選定のポイントまとめ

今回ご紹介した常備薬は、「使いやすさ」「家族で使える」「持ち運びやすさ」を重視しています。

特に次の点がポイントです。

・車の運転がある方でも安心して使える薬を選定

・11歳以上から使える薬もラインナップ

・普段から服用している薬は、必ず多めに持参（延泊や紛失対策）

旅行中は「ちょっとした不調」も早めに対処することが大切です。

慣れない環境では、いつも以上に体調の変化に敏感になっておきましょう。

せっかくしっかり常備薬をそろえても、持ち運びや保管を間違えると効果が半減してしまいます。

ここでは、旅行中でも安心して使えるようにするための、薬の管理ポイントをご紹介します。

「いざ使いたい時にすぐ取り出せるか」「安全に持ち運べるか」まで、きちんと押さえておきましょう！

■ 薬はすぐ取り出せる場所に入れる

旅行バッグの奥底に薬をしまってしまうと、必要なときに取り出せず焦ってしまいます。

とくに、乗り物酔いや急な腹痛など「すぐに飲みたいタイミング」が多い薬は要注意です。

おすすめはこのスタイルです。

・移動中は手荷物に入れておく
・使いそうな薬はポーチにまとめておく
・子ども用や家族用はまとめて管理

体調不良は待ってくれません。

すぐに手が届く場所にスタンバイさせておきましょう。

■ 直射日光・高温多湿を避ける

薬は温度や湿度の影響を受けやすいもの。

とくに夏場の車内や直射日光が当たる場所は避けましょう。

・炎天下の車内は避ける
・冷房の風が直接当たる場所もNG
・ポーチの中でも保冷バッグがあると安心

薬のパッケージにも「高温多湿を避けて保管」と書かれています。

せっかくの薬がダメにならないよう、気をつけましょう。

■ 保管に便利なケースやポーチを活用

薬は、まとめて管理するのが紛失防止にもつながります。

ポーチや薬ケースは、ドラッグストアやAmazonでも手軽に購入できます。

おすすめのポイントはこちら。

・チャック付きポーチはこぼれ防止にも◎
・中身が見える透明ケースは管理しやすい
・仕切り付きケースなら整理もしやすい

普段から使い慣れたポーチを使うのもひとつの方法です。

薬ごとに小分けしておくと、使うときも迷わずに済みますよ。

■ 液体や軟膏はチャック付き袋で対策

液体の薬や軟膏は、移動中に漏れるリスクがあります。

チャック付き袋を使えば、万が一のときも安心です。

・チャック付き袋で二重にガード
・液体は立てて保管
・飛行機で持ち込む場合は100ml以下、袋にまとめるのがルール

軟膏や液体薬は旅先で頼りになる存在です。

しっかり保護して持ち運びましょう。

■ これで準備は完了！安心して出発しましょう

常備薬の準備ができたら、いよいよ出発です。

しっかり準備しておけば、旅先での不安がぐっと減ります。

薬をすぐ取り出せる場所に入れて、高温多湿を避けた保管を心がけましょう。

ポーチやチャック付き袋を使えば、持ち運びもスムーズです。

これで、急な体調トラブルにも落ち着いて対応できます。

安心して旅を楽しんでくださいね！

●旅行中の体調不良に備え、常備薬は事前に準備しておく。

●薬はすぐ取り出せる場所に入れ、高温多湿を避けて保管。

●家族で使える薬や運転時に安心な薬を選ぶと便利。

旅行は楽しい反面、体調トラブルが起きると焦ってしまいます。

だからこそ、常備薬は「使わないかも」ではなく「使うかもしれない」と考えて準備しましょう。

必要な薬が手元にあるだけで、気持ちの余裕も違ってきます。

準備をしっかり整えて、安心して旅を楽しんでくださいね！

【参考情報】
この記事の作成にあたり、以下の公式情報を参考にしています。
ご自身での確認や商品選びの際にご活用ください。

◆ メーカー公式製品情報
・第一三共ヘルスケア｜ロキソニンS 公式製品情報
・ライオン｜バファリンルナJ 公式製品情報
・第一三共ヘルスケア｜第一三共胃腸薬細粒s 公式製品情報
・興和｜ビオスリーHi錠 ブランドサイト
・大幸薬品｜正露丸クイックC 公式製品情報
・エーザイ｜トラベルミンR 公式製品情報
・大塚製薬｜オロナインH軟膏 公式製品情報
・ニチバン｜ケアリーヴ ブランドサイト