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お薬コラム
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更新日:2022/06/14

目のかゆみ

目がかゆいと仕事や家事、勉強など何をするにも支障が出て辛いですよね。
花粉症やハウスダストなど、目のかゆみが起きる原因はさまざまです。
「我慢できなくて市販の目薬を買いにきたはいいものの、種類がたくさんありすぎてどれを選べばいいのか分からない」といった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでこちらの記事では、まず目のかゆみが起きている原因について考え、そこから原因別やポイントとなる点を踏まえつつ、オススメの製品をお伝えさせていただきます。
目のかゆみにお悩みのあなたにとって、きっとお役に立てる情報があると思いますよ。

監修薬剤師 ハラクロ
薬剤師ライター ひまわりうさぎ

目のかゆみの原因は?

目のかゆみを感じる時、まぶたや目の縁の皮膚などの異常が原因であることも考えられますが、おおよそは目を覆っている薄い膜である、結膜から引き起こされていると考えられるでしょう。
結膜に起こる炎症は結膜炎と呼ばれ、目のかゆみ以外にも目の充血めやにといった症状が出てきます。
結膜炎、また目のかゆみを起こす原因としてよくあるものを以下に挙げさせていただきます。

アレルギー性結膜炎

目の粘膜に異物(アレルゲン)が付着した時にアレルギーとして反応し、炎症を起こします。
アレルゲンとして割合が多いのは、花粉など季節性のものや、ダニ、ハウスダスト、ペットの毛といった通年性のものがあります。
花粉症に対する目薬については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

感染症(細菌性、ウイルス性)

細菌やウイルスが原因となり、結膜やまぶたの内側、まつ毛の生え際などに炎症が引き起こされることがあります。
「細菌性結膜炎」「ウイルス性結膜炎」、またいわゆる「ものもらい」などがこれにあたるでしょう。
感染する細菌やウイルスによっては、かゆみや充血といった目の症状以外にも、
熱や喉の痛みなど全身に症状が出てくることもあります。
ものもらいについて、またオススメの目薬についてはこちらの記事もご参考ください。

ドライアイ

ドライアイは何かしらの要因で涙の量が少なくなったり、涙の性質が変わることで、目の乾燥をはじめとするさまざまな目の不快感が出現する病気です。
ドライアイの人では涙のバリアが少ないため、異物を目の外に排出しにくくなっている状態です。
そのため、アレルゲンに反応しやすく、同時にアレルギー性結膜炎も誘発しやすいとも言われています。
ドライアイについて、またオススメの目薬についてはこちらの記事もご参考ください。

目のかゆみに効果がある市販点眼薬の成分は?

市販の目のかゆみに対して効果のある目薬は、かゆみを起こしている原因によってアレルギー反応を抑えるものから、炎症を抑えるものまでさまざまです。
以下に代表的な成分をご紹介します。

・抗炎症成分
グリチルリチン酸、アズレン、プラノプロフェンなど
かゆみ、腫れ、ただれなど、結膜炎による症状に対して、炎症を鎮める作用があります。
プラノプロフェンを含む目薬は妊婦さんや授乳中の方は念のため避けた方がいい成分ですので、購入時は気をつけましょう。

・抗ヒスタミン成分
クロルフェニラミンマレイン酸塩、ジフェンヒドラミン塩酸塩
アレルギーを起こした際に放出されるヒスタミンが受容体に結合するのを抑えることで、かゆみをはじめとしたアレルギー反応を抑える作用があります。
即効性が期待できますが、点鼻薬と一緒に用いることで眠気が出てくる可能性があるので注意が必要です。

・抗アレルギー成分
クロモグリク酸ナトリウム、アシタザノラスト、トラニラスト、ぺミロラスト
ヒスタミンなどのかゆみの原因物質が放出されるのを抑えることで、目のかゆみなどのアレルギー症状を緩和する作用があります。

・抗菌薬
スルファメトキサゾールナトリウムなど
ものもらいなど、結膜炎の原因となっている細菌を抑える作用があります。

・角膜保護、保水成分
コンドロイチン硫酸ナトリウムなど
涙の成分をプラスしたり、保水作用のある成分によって、角膜の乾燥を抑え、アレルゲンの侵入をブロックします。
ドライアイによる目のかゆみにも有効です。

目のかゆみに効果がある市販点眼薬の選び方とオススメ製品は?

<選ぶポイント>

①原因で選ぶ
目のかゆみを起こしている原因によって、効果のある成分が異なるため、それぞれに合った成分を選択する必要があるでしょう。
以下の表に、それぞれの原因と効果のある成分をまとめました。

原因 効果の期待できる成分
アレルギー性結膜炎 抗アレルギー成分
抗ヒスタミン成分
抗炎症成分
角膜保護・保水成分
細菌性結膜炎
(ものもらい)
抗菌薬
抗炎症成分
ウイルス性結膜炎 抗菌薬
(二次感染予防のため)
抗炎症成分
ドライアイ 角膜保護・保水成分

②かゆみ症状の状態で選ぶ
抗ヒスタミン成分は即効性が期待できるため、すでに目の痒みなどがひどい方におすすめの成分です。
抗アレルギー成分は目のかゆみがそれほどひどくない場合や、花粉などの飛び始めに使用すると良いでしょう。

③使用感(さし心地)で選ぶ
ひどいかゆみには目薬をさした際の清涼感で症状がマシになるような気持ちにもなりますよね。
目薬の清涼感の正体は、添加物であるl-メントールなど清涼剤によるものです。
清涼剤自体には目のかゆみや炎症を取る作用自体はありませんので、注意が必要ですが、さし心地にこだわる人は清涼感も選ぶポイントにしてみてください。
メーカーにもよりますが、同じ名前の製品で「クールタイプ」「マイルドタイプ」と清涼感の有無を選べるようにしているものも多く見られます。

④血管収縮作用のある成分の有無で選ぶ
目のかゆみに付随して、目の充血が起きている場合に対してナファゾリンテトラヒドロゾリンといった血管収縮作用のある成分が含まれていることがあります。
しかし、これらは目の血管を収縮させて充血をとっているだけであり、充血を起こしている根本的な原因を解決しているわけではありません。
あくまでも一時的な作用であることを念頭におき、充血が継続している場合は眼科の受診も検討しましょう。
ちなみに、成分名をいちいち見るのが難しいけれど血管収縮剤が入っていない目薬を探したいというときは「第3類医薬品」もしくは「ソフトコンタクトレンズ対応の目薬」には血管収縮剤は含まれていないため、それを目印にされても良いでしょう。

<おすすめの製品>

こちらでは、アレルギー性結膜炎に対してオススメの市販の目薬をご紹介させていただきます。
ものもらいやドライアイが原因による目のかゆみに対しては、以下の記事で詳しく解説していますので、そちらをご参照ください。
・ものもらいリンク
・ドライアイリンク

 

ロートアルガードクリアブロックZ、ロートアルガードクリアマイルドZ

有効成分:クロモグリク酸ナトリウム、クロルフェニラミンマレイン酸塩、プラノプロフェン、コンドロイチン硫酸エステルナトリウム
特徴:抗アレルギー成分、抗ヒスタミン成分、抗炎症成分、角膜保護成分と、目のかゆみに対して多方面からアプローチした製品です。
こちらは金のアルガードシリーズといい、目のかゆみに対して設計されたアルガードブランドの中でも、特に症状がひどい人に向けて作られたものです。
こちらは1本あたり定価で2000円弱と、目薬の中ではかなり高価な部類に入ります。
アルガードのスタンダードシリーズを含む、一般的な目のかゆみの目薬を2日間ほど使用しても効果がない場合におすすめです。
かゆみレベル:かなりひどいかゆみに
使用感:クール・マイルド
血管収縮剤:なし

ロートアルガードコンタクトa

有効成分:クロルフェニラミンマレイン酸塩、コンドロイチン硫酸エステルナトリウム、ビタミンB6
特徴:抗ヒスタミン成分が配合された、ソフト・ハード共にコンタクトレンズの上から使える目薬です。
角膜を保護するコンドロイチンと目の新陳代謝を促進するビタミンB6も含まれ、コンタクト着用時の目の不快感も軽減してくれます。
かゆみレベル:ひどいかゆみに
使用感:クール
血管収縮剤:なし

アイフリーコーワAL

有効成分:アシタザノラスト
特徴抗アレルギー成分が単独で配合されたシンプルな目薬。
作用は抗ヒスタミン作用のものと比較するとマイルドであるため、花粉の時期が来る前などから使用を開始すると良いでしょう。
抗ヒスタミン成分が配合されていないため、点鼻薬と併用する場合でも眠気が出るなどの心配がありません。
車の運転をされる方で点鼻薬と併用する場合にオススメの製品です。
かゆみレベル:かゆみが出始める前に
使用感:マイルド
血管収縮剤:なし

サンテALクールⅡ、サンテALn

有効成分:クロルフェニラミンマレイン酸塩、グリチルリチン酸二カリウム、イプシロンーアミノカプロン酸、塩酸テトラヒドロゾリン、タウリン、パンテノール
特徴:抗ヒスタミン成分と抗炎症成分のほか、傷ついた目の組織の修復を促す成分が含まれており、炎症を抑えながら炎症により傷ついた目のケアを行う設計です。
血管収縮剤も含まれているため、目の充血にも効果があります。
500円前後で購入できるため、価格を抑えて目薬を使用したい人にもオススメです。
かゆみレベル:ひどいかゆみに
使用感:クール、マイルド
血管収縮剤:あり

まとめ

目のかゆみの原因や効果のある市販の目薬の選び方のポイント、またオススメの製品をお伝えさせていただきました。
目のかゆみに対して販売されている目薬はたくさんあり、ご自身の症状に合ったものから豊富に選んでいただくことが可能です。
しかし「いくら目薬を使用してもかゆみが治らない」「どんどん症状がひどくなっている」などあれば、必ず眼科を受診するようにしましょう。
今起きている目のかゆみの原因を知り、適切に対処していくことで、辛いかゆみを抑えていきたいですね。
この記事が目のかゆみでお悩みのあなたにとって、お役に立てれば幸いです。