排卵日予測検査薬は妊活の強い味方!選び方のポイントをおすすめの製品と共にご紹介
数年前から市販薬でも購入できるようになったことをきっかけに、テレビのCMなどでもよく見かけるようになった「排卵日予測検査薬」
妊娠を望むカップルの中には気になっている方もいるのではないでしょうか。
しかしいざ購入しようと思うと、たくさんの種類があって迷いますよね。
このコラムでは、排卵日予測検査薬の基本知識と、選び方のポイントなどについてお伝えさせていただきます。
排卵日予測検査薬とは?
排卵日予測検査薬とは、最も妊娠しやすい時期である排卵日を、約1日前に予測することができる薬で、排卵検査薬や排卵日検査薬という名前で呼ばれていることもあります。
以前は医師の指示がないと購入することができませんでしたが、2016年より市販薬として認められたことで、ドラッグストアやインターネットでも購入することができるようになりました。
使用方法は、だいたい排卵日であると思われるあたり(次回の生理予定17日前が目安)から数日間、1日1回もしくは2回、尿を検査キットにかけるだけで、特に体に負担がかかるものではありません。
排卵日が分かる仕組みは?
排卵日予測検査薬は、排卵の直前に放出される黄体形成ホルモン(LH)を感知する仕組みになっています。
平常時には10mIU/mL程度であるLH濃度は、排卵が起こるだいたい36時間前から12時間前にかけて分泌量が急激に高まり、一気に100mIU/mL以上の鋭い山のようなピークとなります。
このピークをLHサージと言います。
排卵日予測検査薬はだいたいLH濃度が20〜50mIU/mLになると反応するようになっており、LHサージを感知できるように設計されています。
排卵日予測検査薬は基本的に1日1回の使用でもLHサージをキャッチできるようになっていますが、可能であればLHサージが始まってすぐ捉えられる方が好ましいため、1日2回での使用も推奨されています。
<基礎体温の測定でも排卵日が分かるけれど、どう違うの?>
基礎体温とは、朝目を覚ましてから、そのままじっと動かずに測る体温のことです。
基礎体温は「低温期」と「高温期」に分かれ、一般的には排卵をきっかけに低温期から高温期に移行すると言われています。
そのため、基礎体温の測定では排卵が終わったことを知ることはできても、事前に予測するのは難しいことが多いです。
妊娠においては、できるだけ排卵の数日前や直前にタイミングを取ることが望ましいとされているため、排卵日を事前に予測できる排卵日予測検査薬は妊娠活動のサポーターとして適していると言えるでしょう。
ただ、基礎体温の測定が意味をなさないわけではなく、体調管理に繋がることはもちろん、だいたいのサイクルを把握することが、排卵日予測検査薬を使用し始めるタイミングへの重要な目安にもなります。
可能であれば、基礎体温の測定と排卵日予測検査薬の使用を合わせて行えるとより好ましいでしょう。
購入できる場所は?
日本で承認を受け、市販されている排卵日予測検査薬は「第1類医薬品」に属し、薬剤師が適正かどうか判断をし、説明を受けた上で購入することとなっています。
そのため、ドラッグストアであっても、薬剤師のいない店舗では購入することができないため注意が必要です。
ただ、薬剤師による問診や説明はネット上でも受けることができるため、そこで適正と判断されればインターネットショップでも購入することが可能です。
また、海外製のものに関しては、基本的に輸入代行業者からインターネットで購入する形となります。
排卵日予測検査薬の選び方のポイントは?日本製?海外製?
それでは実際に排卵日予測検査薬を購入しようと思った際、どのような基準で選んだら良いのでしょうか。
インターネットで検索すると日本製はもちろん、海外製の排卵日予測検査薬もたくさん出回っていて迷いますよね。
日本製か海外製かでどのような違いがあるのか、また日本製の中でもどういった点がメーカーにより異なるのか、いくつかポイントをご説明させていただきます。
<値段>
排卵日予測検査薬は長期で使用する方も多いため、製品の値段というのは大切なポイントとなるでしょう。
日本製の製品間では大きな差はありませんが、海外製のものと比べるとかなりの差が見られます。
日本製のものは1本あたり300円〜500円するのに対し、海外製のものは1本あたり50円〜100円程度で購入することができます。
ただ、日本製のものは1セットあたり5〜12本で販売されているのに対し、海外製のものは50本や100本単位で販売されていることが多いため、1セットあたりの価格で見るとだいたい4000円〜5000円で同じくらいと言えます。
数ヶ月に渡る展望でしっかり排卵日を把握したい方や、1日2回使用したい方など、なるべくたくさんの本数で検査を行いたい方は、海外製のものが向いている可能性がありますね。
<感度>
陽性などの判定が出る基準のLHの濃度についても製品間で差が出るポイントです。
日本製のものが25〜40mIU/mLであるのに対し、海外製は20mIU/mLなどより低濃度で反応する製品もあります。
LHサージの感知には20〜50mIU/mLで大きな差異はないとも言われていますが、より高感度のものを求めるのであれば、低濃度で反応する製品の方が適しているかもしれません。
ただ、LHの分泌量には個人差があり、人によっては感度が高すぎるものでは常に陽性反応が出てしまう可能性があります。
このため、必ずしも低濃度で反応するものが良いというわけではないため注意が必要でしょう。
<判定の表示>
陽性か陰性かの反応の表示は「LH濃度に合わせてラインの色の濃淡が変わる」というものが多いです。
ただ、色の濃淡では分かり難いと言う方には、LHの分泌量にあわせて判定線の本数が増える仕組みのものも存在します。
また、海外製のものの中には、陽性であればニコちゃんマークが出るという表示形式のものもありますよ。
<品質>
日本製のものは製造販売に当たって国による厳格な審査が行われています。
しかし、海外製のものの品質に関しては、残念ながら担保しきれないところは否めません。
輸入品である以上、流通経路で不具合が生じる可能性もゼロではありませんし、日本製のもののように、購入時に薬剤師による説明などもないため、完全に自己判断での使用になります。
体内に挿入したりするものではないため、人体への影響は少ないと言えますが、判定に対して安心感を持ちたいのであれば、日本製のものの方が適しているでしょう。
おすすめの排卵日予測検査薬
ドゥーテストLHⅡ 排卵日予測検査薬
感度:30mIU/mL
販売単位:7本、12本
特徴:尿をかける時間が2秒でいいため、少ない尿量でも測定可能です、
持ち手が伸びるスティックタイプで、初心者でも使いやすいでしょう。
ハイテスターH
感度:30mIU/mL
販売単位:5本、10本
特徴:判定がラインの本数で表されるため、色の濃淡では識別しにくいという人にとっては、分かりやすいためおすすめです。(10mIU/mL 1本、30mIU/mL 2本、100mIU/mL 3本)
判定時間は10分必要であり、他の製品と比べると少し長いです。
WO+MAN CHECK LH
感度:25mIU/mL
販売単位:7本、12本
特徴:陽性と出るLH濃度が25mIU/mLと、日本製のものでは最も感度が高く作られている製品です。
僕と私の妊活プロジェクトと称し、さるぼぼとコウノトリのテーマキャラが目印です。
クリアブルー排卵日予測テスト
感度:40mIU/mL
販売単位:7本、12本
特徴:クリアブルーは海外製ですが、世界的なシェアも高く、日本のオムロン社が正規で販売しているため、品質についても安心できるでしょう。
判定時間がわずか3分なので、時間を取られない点がおすすめです。
まとめ
排卵日予測検査薬の基本的な情報と製品による違いなどについてお伝えさせていただきました。
日本製や海外製を問わず、排卵日予測検査薬は自分で選んで購入できる時代です。
選択肢はたくさんありますが、製品によって感度や特徴が異なるため、自分に合う製品を見つけることも大切でしょう。
また、大切な注意事項として、排卵日予測検査薬は妊娠を望む方の薬であって、決して避妊のためのアイテムではありません。
正しい使用目的以外では決して使用しないようにしてください。
この記事が妊娠を望むあなたにとって、お役に立てれば幸いです。