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更新日:2022/12/18

ハンドクリームの種類について!薬剤師が解説。

みなさんは、ハンドクリームを選ぶときに何を基準に購入していますか?値段で選ぶ方もいれば、ベタつきの少なさで選ぶ方もいるでしょう。

 

どれも同じように見えるハンドクリームですが、実は商品によって違いがあるのです。どのような種類があるのかを理解して選んだほうが、自分に合う商品を見つけやすくなります。

 

今回は、ハンドクリームにどのような種類があるのかについて詳しく見ていきましょう。

監修薬剤師 ハラクロ
薬剤師ライター 岡本 妃香里

ハンドクリームとは?

ハンドクリームとは、手の荒れを防ぐために使用するクリームのことです。手を洗ったりアルコール消毒をしたりすることで、手が乾燥している方も多いのではないでしょうか。とくに冬になると、空気が乾燥するので手の荒れに悩まされる方が増えてきます。

このような乾燥や荒れに使用するのがハンドクリームです。チューブに入った商品がほとんどですが、ジャーに入ったものもあります。チューブなら手の甲に直接塗れるので、手の平がベタついてしまう心配がありません。

分類別に見たハンドクリームの種類

ハンドクリームには、「医薬品」「医薬部外品(指定医薬部外品)」「化粧品」の3種類があります。医薬品だから効果が高い、化粧品だから効果が弱いとは一概には言えません。しかし、基本的に有効成分の効果の高さは医薬品>医薬部外品(指定医薬部外品)>化粧品の順になっています。

ただし、これはあくまで配合されている成分のみに注目したものです。医薬品だからハンドクリームとして優れているというわけではないので注意しましょう。ハンドクリームの分類をチェックすることはもちろん大切ですが、もっとも重要なのは自分の症状や体質に合っているものを選ぶことです。

成分別に見たハンドクリームの種類

ハンドクリームの成分に着目すると、大きく次の3つの種類にわけることができます。

• 尿素系
• ビタミン系
• 保湿剤系

どれも手荒れを防ぐ成分ではありますが、どのように働きかけるのかが異なります。自分の手がどのような状態になっているのか、どういった成分を求めているのかによって適した成分のハンドクリームを選びましょう。

尿素系

有効成分として尿素が配合されたハンドクリームです。固くなった角質をやわらかくし、皮膚を保湿する効果があります。手の乾燥がひどく、ガサガサしている方に向いている成分です。

 

ケラチナミンコーワ アロマハンドクリーム

ローズとラベンダー、ジャスミンの3種類の香りがあります。尿素が10%配合されたハンドクリームです。尿素が角質層まで浸透し水分を引き寄せ、さらに古い角質を剥がすことでしっとりとなめらかな皮膚に整えます。香りにこだわって作られており、トップ・ミドル・ラストとまるで香水のような香りを楽しめることが特徴です。

分類  指定医薬部外品
有効成分 ・尿素(10%)
・グリチルレチン酸
香り  ローズ、ラベンダー、ジャスミン

ビタミン系

ビタミンEやビタミンB2やビタミンCが配合されたものです。ビタミンEは血行を促進し、ビタミンB2は皮膚の新陳代謝を促進します。ビタミンCは皮膚にうるおいを与える成分です。ターンオーバーを整えたい方や皮膚を健康にしたい方に向いているでしょう。

 

ユースキン

血行をよくするトコフェロール酢酸エステル(ビタミンE)やdl-カンフルに加えて、炎症を抑えるグリチルレチン酸や保湿成分のグリセリンが配合されています。保湿するだけでなく、ひびやあかぎれ、しもやけを治すことが可能なハンドクリームです。4つの有効成分のほかに、保湿成分のヒアルロン酸NaとビタミンCも配合されています。

分類  指定医薬部外品
有効成分 ・トコフェロール酢酸エステル
・グリチルレチン酸
dl-カンフル
・グリセリン
香り  dl-カンフルのスッとした香り

保湿剤系

保湿力を重視したい方は、ヘパリン類似物質やワセリン、セラミドやヒアルロン酸、コラーゲンやシアバターなどが配合されたハンドクリームがおすすめです。

とくにヘパリン類似物質は、保水性と親水性に優れており、角質層の隅々までうるおいを届けてくれます。カサカサしており、全体的に水分がたりないようなときは、保湿成分に着目して選ぶとよいでしょう。

 

HPクリーム

保湿効果に優れたヘパリン類似物質が配合されたクリームです。手をはじめ、顔や体など全身に使用できます。無香料でベタつかず、しみません。ヘパリン類似物質には保湿効果のほか、血行を促進したり炎症を抑えたりする働きもあります。そのため、乾燥による手荒れがひどい方にぴったりだといえるでしょう。

分類  第2類医薬品
有効成分  ヘパリン類似物質
香り  無香料

プロペト ピュアベール

赤ちゃんの肌にも使用されている白色ワセリンをさらに精製し、不純物を取り除いたものです。ハンドクリームとしてはもちろん、乾燥が気になるところなら全身に使用できます。柔らかくて伸びがよく、お肌への負担が最小限に抑えられていることが特徴です。ほかのハンドクリームと比べると、ややベタつきを感じるかもしれませんがお肌への負担はかなり少なくなっています。

分類  第3類医薬品
有効成分  ワセリン
香り  無香料

ロコベースリペアクリーム

ワセリンをベースに、セラミド3やシア脂が配合された商品です。防腐剤を無添加にするために、水分量を極力減らしてあることからテクスチャーは固めになっています。こってりと固めのクリームがしっかりと皮膚の表面を覆い、ナノ化された油成分が角質層にうるおいを届けてくれることが魅力です。

分類  化粧品
有効成分  ワセリン、セラミド3、シア脂
香り  無香料

ハンドクリームを選ぶときの注意点

皮膚がガサガサになっている方は尿素系ターンオーバーや健康が気になる方はビタミン系カサカサしており水分量が不足しているときは保湿剤系のハンドクリームが向いています。

しかし、配合成分だけを見て選ぶと、使いづらいものを引いてしまうこともあるでしょう。どんなにいい成分が入っていても、ベタつきやすいものを日中に使うのはためらってしまう方が多いと思います。
成分を見て選ぶことも大切ですが、できれば「続けて使いやすいかどうか」にもこだわってみてください。日中はサラサラとしたもの、寝る前はしっとりするものなど使い分けるのもよいでしょう。

まとめ

ハンドクリームには、医薬品と指定医薬部外品、化粧品の3種類があります。これは有効成分の違いによって分類されているもので、効果の高さを示しているわけではありません。自分の悩みに合うハンドクリームを見つけるためには、配合成分に着目することが大切です。

固くなった角質をやわらかくする尿素、血行をよくするビタミンE、うるおいを与えるヘパリン類似物質などさまざまな成分があるので、自分に合うものを見つけてみてください。