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更新日:2022/06/05

再発する辛い腟カンジダは市販薬で対応可能!選び方を5つのポイントで解説

女性の約5人に1人が経験するという腟カンジダ。
実はそのうちさらに7割の人は再発するとも言われています。
デリケートゾーンの病気なので、病院に行くのも躊躇(ためら)われるという人もいるかもしれませんね。
実は、再発した腟カンジダには市販薬で対応することが可能というのはご存知でしたか?
そうは言っても「どこで買うの?」「薬がたくさんあって選べない」と思われる方もいるでしょう。
今回はそういったお悩みに応えるべく、腟カンジダに効果のある市販薬について、その種類と選び方などをお伝えさせていただきます。

監修薬剤師 ハラクロ
薬剤師ライター ひまわりうさぎ

腟カンジダの治療に用いられる成分は?

腟カンジダの治療には、カンジダの原因となっている真菌に対する抗真菌薬が第一選択として使用されます。
医療用医薬品でも使用される「クロトリマゾール」「ミコナゾール」「オキシコナゾール」「イソコナゾール」などが挙げられます。
カンジダは原因となっている真菌に対して治療を行えば、痒みやおりものの異常といった症状は自然に落ち着いてきます。
痒み止めの軟膏にはステロイド成分が含まれていることもあり、かえって症状を悪化させてしまう可能性もあることから、腟カンジダ用の薬以外を自己判断で併用しないようにしましょう。

市販薬にはどのような剤形がある?

病院では飲み薬の抗真菌薬を使用することもありますが、市販で売られている腟カンジダに使用される抗真菌薬は外用薬のみであり、腟内に挿入する「腟錠(腟坐剤)」と外陰部に塗る「塗り薬(クリーム)」の2種類があります。
これら2種類は、基本的には併用することが推奨されていますが、後から出るポイントの「症状の出る場所によって使い分ける」ことも可能です。

市販薬の選び方のポイント

実際に市販されている製品を、成分や剤形に分類し、以下の表にまとめさせていただきました。
これをもとに、腟カンジダに対する市販薬の選び方を、5つのポイントに沿ってお伝えさせていただきます。

商品名 成分 剤形 使用回数
(日数)
購入場所
エンペシドL クロトリマゾール 腟錠 6回(6日間) ・調剤薬局かドラッグストアにて薬剤師から対面で購入
インターネット
エンペシドLクリーム クリーム
メディトリート ミコナゾール 腟坐剤 6回(6日間)
メディトリートクリーム クリーム
フェミニーナ腟カンジダ錠 オキシコナゾール 腟錠 6回(6日間)
オキナゾールL100 腟錠 6回(6日間)
メンソレータムフレディ CC腟錠 イソコナゾール 腟錠 6回(6日間)
メンソレータムフレディ CCクリーム クリーム
メンソレータムフレディ CC1 腟錠 1回(1日) 調剤薬局・ドラッグストアにて薬剤師から対面で購入
メンソレータムフレディ CC1A 腟錠
(アプリケーター付き)
1回(1日)

<ポイント1 症状のある場所で選ぶ>

基本的に、腟錠(腟坐剤)はおりものや熱感など腟内に症状が出ている場合に、クリームはかゆみや炎症など外陰部に症状が出ている場合に使用します。
腟内と外陰部の両方に症状が出ている場合は両者を併用すると良いでしょう。
ただ、外陰部にしか症状が出ていなくても、腟の中にはカンジダ菌が潜んでいる可能性があるため、クリームを単独使用するよりは腟錠と併用することが望ましいとされています。

<ポイント2 使用回数(購入場所)で決める>

腟錠は1日1回を6日連続で使用するよう設計されているものがほとんどです。
しかし、病院で処方される医療用の腟錠には 1回の使用で済むタイプのものも存在し、市販においても、2020年より1回限りの使用で同様の効果が得られる腟錠が販売されました。
1回限りの使用で販売されているものは、現時点(2022年5月)では、ロート製薬のフレディCC1シリーズに限られ、また要指導医薬品にあたるため、インターネットでの購入ができず、対面で薬剤師より購入する必要があります。
忙しい人におすすめしたい1回使用の製品ですが、近くのドラッグストアや調剤薬局で必ず取り扱いがあるとは限らないため、購入のしやすさという面で考えると、インターネットでも買える分、6回使用の製品の方が手軽かもしれません。

<ポイント3 腟錠・腟坐剤は使い勝手で決める>

腟錠・腟坐剤はどちらも腟内に挿入して使用するものですが、剤形に違いがあることで使い勝手も異なります。
以下にそれぞれの特徴と、メリット・デメリットをまとめましたので、ご参考ください。

剤形 特徴 メリット デメリット
腟錠 主に腟内の水分で溶ける 常温で保管でき、持ち運びしやすい 坐剤と比較すると表面が硬く、挿入時に痛みを感じる人も
腟坐剤 油脂でコーティングされており、体温で溶ける 挿入時、スムーズに入りやすい 保管は必ず30℃以下で

<ポイント4 成分で選ぶ>

現在市販されている腟カンジダに対する抗真菌薬の成分には「クロトリマゾール」「ミコナゾール」「オキシコナゾール」「イソコナゾール」があります。
この中で「オキシコナゾール」は腟カンジダの原因菌で1割程度を占める、難治性のカンジダ・クラブラタ菌にも有効とされています。
腟カンジダの9割はカンジダ・アルビガンス菌によるものであり、それに対する効き目はどの成分であっても大きな差はないと言えるでしょう。
最初に病院でもらった成分に合わせて選んでも良いかもしれませんね。

<ポイント5 挿入サポーターの有無で決める>

腟錠を自分で使用するのは難しい、もしくは抵抗があるといった方には、挿入をサポートする器具が付属されている製品をおすすめします。
フレディCC1Aに付属されているアプリケーターは腟錠を腟の奥まで挿入するためのサポート器具で、身近なもので例えると、タンポンを使用するときにサポートしてくれるプラスチックの部分と同じような役割です。
メーカー側のデータでは、アプリケーターによって、挿入時の痛みや違和感が有意に減少すると出ています。
また、アプリケーターの有無で価格は100円程度しか変わらないため、不安がある人にはおすすめです。
ちなみに、フレディCC1シリーズは1回の使用で良いタイプで、錠剤中の成分量も6回使用のものと比較すると6倍多く入ってはいますが、その分錠剤の大きさが大きいわけではなく、6回使用のものと 1回使用のものでだいたい同じサイズです。
6回タイプのフレディCCシリーズを問題なく使用できている人であれば、CC1を検討する際にアプリケーターは無くても構わないでしょう。

まとめ

腟カンジダに使われる市販薬の種類と選び方についてお伝えさせていただきました。
腟カンジダは一般的であるにも関わらず、デリケートゾーンの病気であることで、受診や治療が遅れがちでもあります。
初めて腟カンジダのような症状が現れた場合は、躊躇(ためら)わずに婦人科などを受診するようにしてください。
再発した腟カンジダに対しては、受診せずとも市販薬で対応可能であり、薬の種類によってはインターネットでも購入することができます。
ただ「3日間過ぎても症状が良くならない、または6日間過ぎても症状が消えない」場合は、腟カンジダと思っていても、もしかすると違う病気が隠されている場合もあるため、必ず受診するようにしましょう。
腟カンジダの症状など、基本的な知識についてはこちらのコラムもぜひご参照ください。
辛い腟カンジダでお悩みのあなたにとって、この記事がお役に立てれば幸いです。

今回紹介した市販薬