夏の必需品「虫除け」をタイプ別に紹介!選び方の重要ポイントも解説
暑くなってくると、野外での活動時に虫刺されが気になりますよね。
キャンプやハイキングに行く際はもちろん、都会でも、公園や川縁など自然が多い場所では、何も対策をしていないと、気づけば虫刺され跡だらけになっていることも。
刺された後の辛い痒みや腫れを避けるためにも、まず刺されないよう「虫除け」を行うことは非常に大切です。
このコラムでは「虫除け」の方法や種類、また選び方の重要なポイントについて解説させていただきます。
虫除けとは?
「虫除け」とは、虫(特に蚊やダニなどの害虫)を寄せ付けないようにするための製品や方法のことを指します。
虫を積極的に殺傷・駆除するというよりも、虫を寄せ付けないことで、虫が刺したり噛んだりする被害から身を守るという意味合いが強いです。
虫除けはさまざまな製品が販売されていますが、『肌に直接使用して効果を示すタイプ』と、空間や物に対して使用することで『間接的に虫除けの効果を示すタイプ』の大きく2つに分類することができます。
それぞれのタイプに分けてご紹介させていただきますね。
虫除けの方法(製品)について
肌に直接使用するタイプ
肌自体に直接薬剤を塗布することで虫を寄せ付けないようにするものです。
効果がダイレクトなため、自然豊かな場所に行く際など、虫に刺されるリスクが高い場面では、こちらのタイプを使用しておいた方が安心でしょう。
ただ、直接肌に使用することで高い効果が期待できる反面、かぶれなどのアレルギー反応を起こすリスクもあるというデメリットも。
特に赤ちゃんなど肌がデリケートな方は注意が必要なため、成分によっては使用可能年齢や1日の使用回数に制限が設けられているものもあります。
制限の有無に関わらず、念のため、初めて使用する際にはパッチテストを行った方が良いでしょう。
間接的に効果を示すタイプ
周囲の空間自体から虫を遠ざけるタイプで、屋内やテント内など、特定の範囲を虫から守りたい場合での使用が推奨されます。
昔ながらの蚊取り線香もこのタイプです。
最近では玄関やベランダ先などに吊るしておくシートタイプのものや、液体の薬剤をスプレーや電気の力で空間全体に行き渡らせるタイプなどが挙げられます。
肌への直接的な影響が少ないことと、個々に虫除けを塗らなくても、空間にいる人全てに効果を発揮するといったメリットがある一方、風向きや場所によって効果が変化してしまう可能性や、屋外の虫除けには適さないといったデメリットが挙げられます。
肌に直接使用するタイプの種類と特徴
スプレータイプ
スプレータイプは手軽に塗布でき、広範囲に適用可能です。
しかし、塗りむらができやすく、塗り残した場所が刺されてしまう可能性があります。
塗りむらを防ぐには、風の影響も受けにくい場所で塗布することや、一旦手のひらに吹き付けてから塗り広げるという方法もおすすめです。
《製品例》
フマキラー 天使のスキンベープ 虫除けスプレー イカリジン ミストタイプ
シートタイプ
手でしっかりと肌に密着させることができ、携帯に非常に便利です。
また、シートタイプでは、塗りムラを少なく抑えることができるという利点も挙げられるでしょう。
ただ、「ベタつきが気になる」や「出先での使用後シートの処分が面倒」といった声もあります。
《製品例》
フマキラー 天使のスキンベープ 虫除け シート プレミアム
間接的に使用するタイプの種類と特徴
蚊取り線香
殺虫作用のある煙を発生させることで、虫を寄せ付けなくする作用があります。
ただ、基本的に人体には無害な煙ですが、締め切った室内で使用すると、目や鼻、喉に刺激を感じることもあるため、特に喘息など呼吸器が弱い方は注意が必要です。
また、火を使うことで、火災のリスクもあるため、使用中は燃え移りやすいものを近くに置かないようにしましょう。
《製品例》
金鳥の渦巻
吊り下げタイプ
火や電気を使用せずに、吊り下げるだけで使用でき、かなり手軽です。
特に、ベランダや玄関など、虫の侵入を防ぐ場所の設置に適しています。
手軽に導入することができますが、あらゆる種類の虫の侵入を防止できると勘違いされることも多いため、対象害虫の確認をしっかり行いしましょう。
《製品例》
「蚊に効く」虫コナーズ プレミアム
電子虫除け(液体タイプ)
蚊取り線香とは異なり、火を用いず空間に虫除け効果のある薬剤を揮散させます。
プラグに刺しておくだけで数ヶ月単位で効果を発揮してくれるのが魅力ですが、その分電気代がかかるという面も。
プラグに挿して使用する製品が主流にはなっていますが、アウトドア時に使用できる電池式のものも販売されていますよ。
《製品例》
どこでもつかえるアースノーマット 90日用セット
虫除け選びの注意点
虫除け製品には必ず「対象害虫」が記載されています。
「虫除け」と聞くと、万能でどの虫にも効くとたまに勘違いもされますが、害虫によって有効な成分は異なるため、製品ごとに効果のある虫が大きく異なります。
この「対象害虫」を確認せずに購入すると、遠ざけたい虫に対して虫除け効果が全くないという悲劇が起こるため、必ず購入前は「遠ざけたい虫が製品対応の害虫であるかどうか」を確認しましょう。
また、虫除けの成分によっては「対象年齢」と、「1日に使用できる回数」に制限が設けられています。
この制限を守らないことで、肌荒れなど予期せぬトラブルが起きる可能性もあるため、こちらの確認も必須です。
まとめ
さまざまな製品が販売されていることで、購入に迷いがちな虫除け製品ですが、タイプごとに分けてメリットやデメリットなどを解説させていただきました。
虫除けは大きく『肌に直接使用して効果を示すタイプ』と、『間接的に虫除けの効果を示すタイプ』の2つのタイプに分類することができます。
虫が多い場所でのアウトドアを楽しむ際であれば「直接肌に使用するタイプ」がおすすめですし、家の中などインドアでの虫除けであれば「間接的に使用するタイプ」の選択がおすすめです。
さらに、肌に塗るタイプでは「スプレータイプ」や「シートタイプ」、間接的に使用するタイプでは「蚊取り線香」や「吊り下げタイプ」「電子虫除けタイプ」など、使う場所や人に合わせ、さまざまなニーズに応える製品が販売されています。
どのタイプの購入であっても大切なポイントは「対象年齢や1日の使用可能回数制限」と「遠ざけたい虫が対象害虫に含まれているか」の確認です。
適する虫除けを選び、正しく使用できれば、暑い時期の活動も安心して楽しむことができるでしょう。
このコラムがそのお役に立てれば幸いです。