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お薬コラム
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更新日:2023/01/05

カロナール錠(医療用医薬品)は市販で買える?

どなたでも一度くらいは「カロナール錠」という名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。解熱・鎮痛薬として非常によく使われている薬です。

今回は、カロナール錠の使い方や注意点についてご紹介します。

監修薬剤師 ハラクロ
薬剤師ライター 中山 歩実

購入可能な市販薬とは?

解熱鎮痛薬である「カロナール錠」の有効成分は「アセトアミノフェン」です。
市販薬でも、「アセトアミノフェン」のみを含んだ解熱鎮痛薬は複数あります。しかし、商品名がさまざまなので、どれがカロナールと同じものなのかを探すのは難しいかもしれません。総合感冒薬にもアセトアミノフェンを含んだものが多いです。
そこで、今回は「アセトアミノフェン」のみを含んだ市販薬をいくつかご紹介します。どの商品を選んでも解熱・鎮痛の効果は同じですが、1錠に含まれる成分量や錠剤の大きさ、飲みやすさ、価格に違いがありますので、好みのものを選んでください。

 

タイレノールA

1錠中アセトアミノフェン300㎎を含んでいます。市販薬の中ではかなり有名なアセトアミノフェン製剤です。

ラックル

1錠中にアセトアミノフェン300㎎を含んでいます。水に触れると、すぐに溶け出す速溶錠というタイプです。出かけた先で急に頭痛などが生じた場合でも、サッと服用できます。

バファリンルナJ

1錠中にアセトアミノフェン100㎎を含んでいます。こちらは「チュアブル錠」で、フルーツ味の錠剤を噛み砕いて使用するタイプです。
量を調整しやすいように成分含有量が少なくなっており、7歳から大人まで使えます。

アセトアミノフェン錠「クニヒロ」

1錠中にアセトアミノフェン300㎎を含んでいます。アセトアミノフェン製剤の中で、比較的安価で手に入る製品です。

医療用医薬品としての基本情報

医療用医薬品の「カロナール錠」について、効能や注意点をご紹介します。

カロナール錠の主成分とは?

主成分が「アセトアミノフェン」の解熱鎮痛剤です。小さな子どもから高齢の方まで、どなたにも比較的安全に使用することができるため、医療現場でよく使われています。
1錠中に含まれる成分量は200㎎、300mg、500㎎の3種類です。

カロナール錠が熱や痛み対して、どのように効くのかは未だはっきりと分かっていません。現在のところ、2つの作用で効果を発揮すると推定されています。
まず、脳内の「体温調節中枢」というところに働きかけ、熱を体外へ発散する作用を強めます。また、痛みを感じさせる物質である「プロスタグランジン」の合成を抑えることで、痛みを緩和すると考えられています。

カロナール錠の効能は?

カロナール錠は、以下のような疾患や状態のときに効果を示します。

① 次の疾患やそれに伴う痛みの緩和
頭痛、耳痛、症候性神経痛、腰痛症、筋肉痛、打撲痛、捻挫痛、月経痛、分娩後痛、がんによる疼痛、歯痛、歯科治療後の疼痛、変形性関節症
② 急性上気道炎(いわゆる風邪症状)の解熱・鎮痛
③ 小児科領域における解熱・鎮痛

カロナール錠は、あらゆる疾患に伴う痛みに対して使うことができます。風邪による発熱や関節痛にも効果があり、市販の総合感冒薬に配合されていることも多いです。
子どもの解熱・鎮痛にも広く用いられます。

カロナール錠の使い方

カロナール錠の使い方は、「カロナール錠の効能」でご紹介した①〜③の条件によって異なります。ただし、成人でも体の小さな方の場合は、体格に合わせて1回の量と上限量を個別に設定することもあります。

① 次の疾患やそれに伴う痛みの緩和
成人の場合、1回300mg〜1000mgまで、1日の上限は4000mgまでです。
最低でも4時間は間隔をあけて使用します。
② 急性上気道炎(いわゆる風邪症状)の解熱・鎮痛
成人の場合、1回300mg〜500mgまで、1日の上限は1500mgまでです。原則1日2回ですが、症状によっては1日3回の指示が出ることもあります。
③ 小児科領域における解熱・鎮痛
子どもの場合は、体重によって1回の量を調整します。体重1kgあたりアセトアミノフェンを1回10mg~15mgとして量を決めるのが通常です。
最低でも4時間は間隔をあけて使用します。

カロナール錠の医療用医薬品の種類

カロナール錠は、さまざまな剤形があり、どのような方にも使いやすいよう工夫されています。

・カロナール細粒20%、50%
1g中にアセトアミノフェンが20%、あるいは50%含まれた粉薬タイプです。少し甘味のあるコーティングがされており、子どもでも飲みやすいです。
錠剤では飲む量が調整できない子どもや、錠剤の飲めない幼児に使われます。

・カロナール原末
「原末」というのは、100%アセトアミノフェンの粉薬という意味です。苦味があるため、そのまま飲むのは少し難しいかもしれません。胃ろうから薬を注入する方などに使われます。

・カロナール坐剤(小児用50mg/100mg/200mg/400mg)
アセトアミノフェンの坐薬です。量を調整する場合には、坐薬を切って使うように指示が出ることもあります。

・カロナールシロップ2%
アセトアミノフェンのシロップです。子どもの風邪症状に、咳止めシロップなどと混ぜて処方されることが多いかもしれません。

カロナール錠の注意点

幅広い年代の方に、比較的安全に使用できるカロナール錠ですが、薬である以上は気をつけなければならない点もあります。
以下のような注意事項に当てはまる方は、医師の判断のもとで慎重に使用しなくてはなりません。

過去に消化性潰瘍を起こした方

胃潰瘍などの消化性潰瘍が再発する可能性があります。

気管支喘息の方

気管支喘息の発作を起こす可能性があるため、医師に気管支喘息の持病があることを伝えてください。

アルコールをよく飲む方

カロナール錠は、体の中で分解したり体外へ排出したりするのに肝臓の力を使っています。アルコールを大量に飲む方は、気がつかないうちに肝臓の働きが弱くなっている可能性があるため、カロナールの使用に注意が必要です。肝臓の働きがさらに悪化してしまうかもしれません。
市販薬を自己判断で長期間内服することは避けてください。

まとめ

今回は、医療用医薬品で解熱鎮痛剤としてよく用いられている「カロナール錠」について、同じ成分の市販薬をご紹介するとともに、使用方法や注意点について解説しました。

カロナール錠はあらゆる疾患の痛みや発熱に効果があり、小さな子どもから高齢者まで使える比較的安全な薬です。ただし、注意しなくてはいけない点もあります。今回ご紹介した注意点が当てはまる方は、自己判断で市販薬を購入せず、医師の指示のもとで慎重に使うようにしましょう。