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更新日:2023/04/11

ロキソニン錠60mg(医療用医薬品)は市販で買える?

代表的な解熱鎮痛薬である「ロキソニン錠」をご存じですか?ロキソニン錠は、処方薬としてだけでなく、市販薬としても販売されています。

解熱鎮痛薬は、どなたにとっても必要になる機会が多いもの。今回は、ロキソニン錠について効果や使い方、注意点についてご紹介します。

監修薬剤師 ハラクロ
薬剤師ライター 中山 歩実

購入可能な市販薬とは?

ロキソニン錠は、「第1類医薬品」として同等のものが市販薬で購入できます。第1類医薬品は、副作用を生じる危険性が高いために、ドラックストアや薬局などで、薬剤師からの説明を受けなければ購入できないという種類の医薬品です。一定の条件をクリアした上でなら、インターネットでも購入できるようになりました。

医療用ロキソニン錠と同じ市販薬

ロキソニンS

医療用医薬品のロキソニン錠と同じものです。

ロキソニン錠に胃薬などが配合されたもの

ロキソニンSクイック

胃を守る成分である「メタケイ酸アルミン酸マグネシウム」が配合されたものです。また、錠剤が口の中で素早く崩壊するように、速効性を高めている製品でもあります。

医療用医薬品としての基本情報

ロキソニン錠60mgについての、効果や使用方法をご紹介します。

ロキソニン錠60mgの主成分とは?

有効成分である「ロキソプロフェン」を60mg配合した薬です。ロキソニン錠には、解熱・鎮痛・抗炎症作用があります。

服用したあと体内で代謝されてから効果を発揮する「プロドラッグ」です。
ロキソプロフェンは吸収されたあと、肝臓で代謝され薬効を示す活性物質に変化し、これが胃腸障害を引き起こします。そのため、代謝前の「プロドラック」では、胃や腸での胃腸障害の副作用が比較的少なくなるという仕組みです。

※代謝
体内に吸収された薬が肝臓にある酵素の働きによって、別の性質へと変えられます。これを薬の「代謝」と呼びます。

ロキソニン錠60mgの効能は?

ロキソニン錠には、いろいろな効能があります。

①下記疾患並びに症状の消炎・鎮痛
関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群、歯痛
②手術後、外傷後並びに抜歯後の鎮痛・消炎
③下記疾患の解熱・鎮痛
急性上気道炎(いわゆる風邪)

外傷や手術による痛み、病気による関節痛などさまざまな痛み・炎症に対して使用できます。風邪を引いた際の発熱やのど・関節の痛みも対象です。

ロキソニン錠60mgの使い方

ロキソニン錠の使い方は、何に使うかによって変わります。

上記の①②の痛み・炎症に使う場合は、1回1錠、1日3回までです。③の風邪に伴う発熱や痛みに使う場合は、1回1錠、1日2回までとなっています。
ロキソニン錠は先ほど触れたように「プロドラッグ」のため、副作用が生じる危険性は低いですが、胃粘膜へダメージを与える可能性があるため、できるだけ食後の内服が望ましいでしょう。

ロキソニン錠60mgの医療用医薬品の種類

医療用医薬品のロキソニン錠には、別の剤型もあります。

・ロキソニン細粒10%
粉薬のタイプのロキソニンです。効果は全く同じで、錠剤が内服できない場合などに使われます。錠剤と同じような薄いピンク〜オレンジ色の粉薬で、少しだけ苦味があります。

ロキソニン錠60mgの注意点

ロキソニン錠は副作用などに注意が必要なため、第1類医薬品に定められています。ここでは、ロキソニン錠を服用するにあたっての注意点をいくつかご説明します。

アスピリン喘息の方は使用できない

NSAIDsと呼ばれる種類の鎮痛薬で喘息発作を起こしたことがある方は、基本的にロキソニン錠を使用できません。

以下のNSAIDsで喘息発作を起こしたことがある方は、自己判断でロキソニン錠を使用しないでください。痛み止めを使用したい場合は、まず医師や薬剤師に相談しましょう。

先発品の名称 成分名
ロキソニン錠 ロキソプロフェン
ボルタレン錠・坐剤 ジクロフェナク
セレコックス錠 セレコキシブ
ナイキサン錠 ナプロキセン
モービック錠 メロキシカム
ハイペン錠 エトドラク
バファリン配合錠
バイアスピリン錠
アスピリン

※市販の「バファリン」の中には、アスピリンが含まれているものと含まれていないものがあるので注意

ほかのNSAIDsを使用している方

上の表に記載されているような、ロキソニン錠以外のNSAIDsをすでに服用している場合にも、ロキソニン錠は使用できません。同じように作用する薬のため、副作用を生じる危険性が高いためです。
NSAIDs を使用していても痛みが抑えられていない場合は、自己判断で薬を多く飲むことをせず、医師に相談しましょう。

過去に消化性潰瘍を起こした方

胃潰瘍などの消化性潰瘍が再発する可能性があります。潰瘍予防のために胃薬を併用するなど、医師の管理が必要になりますので、まずは医師に相談しましょう。

腎臓の悪い方、高齢者

腎臓の機能が低下している方、腎不全(CKD)といわれている方は、ロキソニン錠の使用に注意が必要です。市販薬を購入して数回使う程度であれば大きな問題になることは少ないかもしれませんが、長期間使用を続けることは推奨できません。
また、ご高齢の方は、特に指摘されていなくとも、年齢とともに腎臓の機能は低下しています。痛みが続いている場合は、自己判断で市販薬を購入せず、病院で相談しましょう。

妊婦・授乳婦の方は時期に注意

妊娠後期(28週以降)の方は、ロキソニン錠の服用を控えてください。胎児の動脈管早期閉鎖が起きてしまう可能性があるためです。
動脈管というのは、胎児がお腹の中で呼吸をするために必要なもの。これが出生前に閉鎖すると、胎児の命に関わるかもしれません。妊娠後期に痛みや熱などでつらいときには、産婦人科などで安全に使える薬について相談しましょう。

授乳中は、ロキソニン錠は基本的には安全に使えるとわかっています。もし、授乳中に医療機関から処方されたとしても、大きな心配は不要ですが、自己判断で長期に使用することは避け、産婦人科で相談してください。

まとめ

今回は、よく知られた解熱鎮痛剤であるロキソニン錠について、その効果や使い方、注意点について解説しました。
ロキソニン錠は、副作用などの危険性があるため薬剤師からの説明を受けることが義務付けられた薬です。解熱鎮痛剤としての効果は高いですが、注意点に気をつけて使用する必要があります。注意すべき対象の方は、自己判断で連用せず、医療機関で相談してください。

 

〈参考資料〉

ロキソニン錠60mg/ロキソニン細粒10% (pmda.go.jp)
ロキソニンS(詳細)|第一三共ヘルスケア (daiichisankyo-hc.co.jp)
ロキソニンSクイック(詳細)|第一三共ヘルスケア (daiichisankyo-hc.co.jp)