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お薬コラム
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更新日:2022/07/18

酸化マグネシウム錠は、市販で購入できる?

便秘薬として有名な成分である「酸化マグネシウム」、病院で処方されたことがある方も多いのではないでしょうか。こちらは、病院の処方薬を同じ成分のものを市販薬でも購入可能です。

「酸化マグネシウム」の便秘薬としての特徴や注意点についてご紹介します。

監修薬剤師 ハラクロ
薬剤師ライター 中山 歩実

購入可能な市販薬とは?

酸化マグネシウムが含まれる市販薬は以下のようなものがあります。

 

コーラックMg

5歳から使用できる酸化マグネシウムの錠剤です。成人であれば、1日6錠までの範囲で調整して内服します。水に入れるとサッと溶けるため、錠剤が苦手、飲み込みが弱くなってきたという方にも安心です。

 

酸化マグネシウムE便秘薬

こちらも、5歳から使用できる酸化マグネシウムの錠剤です。コーラックMgと同じく水に溶けやすいだけでなく、ほのかにレモンの風味がついているので、お子さまでも飲みやすくなっています。

医療用医薬品としての基本情報

酸化マグネシウム錠の主成分とは?

主成分は酸化マグネシウムで、処方薬は他の成分との配合剤はありません。
「非刺激性下剤」と呼ばれる種類の便秘薬なので、お腹が痛くなりにくく、作用が穏やかなのが特徴です。

酸化マグネシウム錠の効能は?

酸化マグネシウムは、主に便秘の解消に使われます。
便に水分を含ませ、柔らかくするという作用の薬ですので、便が硬くて出しにくい方、痔の方などにおすすめです。また、酸化マグネシウムは、長期間にわたって使用しても比較的安全な成分。「下剤はクセになってやめられなくなる・効かなくなる」と聞いたことがあるかもしれませんが、酸化マグネシウムはそういった心配はありません。

メインの効能は便秘解消ですが、胃腸症状を改善する作用もあります。酸化マグネシウムは、胃酸を中和することで胃への刺激を低下させ、胸焼け症状を緩和するのです。

酸化マグネシウムの飲み方

酸化マグネシウムは、1日2g(2000mg)までの範囲で、1回〜3回に分けて服用します。効果が出るまでに8〜12時間ほどかかるため、1日1回飲む場合は「寝る前」とすることをおすすめします。
便がゆるくなりすぎている時は中止する、便が固い時は増やす、というように、自分の便の状態を見ながら調節してください。また、胃腸への刺激はありませんので、食前・食後のどちらでもかまいません。

同成分の医療用医薬品の種類

医療用の「酸化マグネシウム」は、以下のようにいくつかの名称と用量(成分の含有量)のものがあります。

名称 用量
 マグミット
酸化マグネシウム
 <錠剤>
200mg、250mg、330mg、500mg
 <細粒(粉薬)>
83%、原末

添加物は一部異なりますが、すべて酸化マグネシウムを主成分とした薬です。添加物の違いは、効果には影響ありません。

酸化マグネシウムの服用に注意が必要な人は?

酸化マグネシウムは、老若男女幅広い方に比較的安全に使用できます。

<妊娠中・授乳中の方>
酸化マグネシウムは、妊娠中・授乳中の方にも比較的安全に使える薬で、産婦人科でもよく処方されています。
妊娠中は、お腹に圧力がかかるために痔になりやすいです。酸化マグネシウムを使用して便を柔らかく保つことで、痔の予防につながります。
酸化マグネシウムは体内にほとんど吸収されないので、母乳中にも分泌されず、赤ちゃんへの影響はほとんどありません。

<高齢の方>
高齢の方は、便秘でお悩みの方が非常に多いです。酸化マグネシウムは、高齢の方にも使用しやすい薬といえます。
ただし、病院で酸化マグネシウムを処方されている場合も多いですから、市販薬を購入する前に、薬剤師に今飲んでいる薬を確認してもらいましょう。酸化マグネシウムを摂りすぎてしまうと、「高マグネシウム血症」と起こすかもしれません。

<腎機能が低下している方>
腎臓の働きが低下している方は、「高マグネシウム血症」 の副作用を起こすリスクが高いです。「CKD・腎不全・腎機能障害」などと医師から言われている方は、自己判断で長期間使用するのは避けた方がよいでしょう。
便秘でお悩みの場合は、主治医に相談してください。

高マグネシウム血症の症状
手足に力が入りにくい、脈が遅くなる、眠くなる、血圧低下など

酸化マグネシウムで注意すべき飲み合わせは?

酸化マグネシウムを飲んでいる間は、以下の薬・サプリとの飲み合わせに注意しましょう。

薬剤名 注意事項
一部の抗菌薬 ミノサイクリン
ミノマイシン
トスフロキサシン
など
抗菌薬の効果が低下する
活性型ビタミンD製剤 アルファロール
アルファカルシドール
エディロール
など
高マグネシウム血症を起こす可能性がある
大量の乳製品・
カルシウムサプリ
高カルシウム血症を起こす可能性がある

ここにお示しした以外にも、飲み合わせに注意が必要な薬や病気をお持ちの場合がありますので、市販薬を購入する際には薬剤師や登録販売者に相談してください。

まとめ

今回は、よく使われる便秘薬の成分「酸化マグネシウム」の市販薬について、特徴や注意点をお伝えしました。
酸化マグネシウムは、子供から高齢者まで、幅広い世代の方に安全に使用できる便秘薬です。ただし、一部の薬とは飲み合わせが悪いため、持病で薬を飲んでいる方、抗菌薬を処方された方は、薬剤師や登録販売者に確認をとってください。