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更新日:2024/10/19

ぎっくり腰を冷やすべき?温めるべき?湿布の選び方と効果的な使い方

ぎっくり腰になった時、冷やすべきか温めるべきか迷った経験はありませんか?

 

湿布も冷湿布と温湿布で効果が異なるため、タイミングによる使い分けが大切です。

 

この記事では、症状に応じた湿布の使い方と選び方のポイントをわかりやすく解説します。

薬剤師ライター クロロボ
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第1章:ぎっくり腰の原因と湿布の役割を知ろう

ぎっくり腰とは?

ぎっくり腰は「急性腰痛症」とも呼ばれる症状で、突然強い痛みが腰に走るのが特徴です。

例えば、重い物を持ち上げた時や、何気ない動作の途中で発生します。

これには、筋肉や関節、腰椎を支える靭帯に急な負荷がかかることが原因です。

その瞬間の痛みは「魔女の一撃」とも例えられるほど強烈です。

一度ぎっくり腰を経験すると、再発しやすくなるため、その後のケアが重要です。

ぎっくり腰、ほんとに突然くるんですよね…。重い物を持った瞬間じゃなくて、靴下を履こうとした時に来ることもあります!

炎症を伴うぎっくり腰と湿布の役割

ぎっくり腰が発生すると、腰の内部では筋肉や靭帯が損傷し、炎症が起こります。

炎症がある限り、痛みと腫れが続くため、初期対応での冷却が欠かせません。

ここで役立つのが「冷湿布」です。

冷湿布にはメントールが配合されており、患部に爽快感を与えるとともに、炎症を抑える働きをします。

また、温湿布には唐辛子成分の「カプサイシン」が含まれており、血流を促進する効果があります。

慢性的な痛みや、炎症が引いた後のリハビリに最適です。

ただし、炎症のピーク時に温湿布を使用すると、逆効果になるため注意が必要です。

僕もぎっくり腰になったとき、冷湿布のひんやり感に助けられました。初期の冷却、本当に大事です!

湿布の効果を理解して最適なケアを

冷湿布と温湿布は、どちらも「消炎鎮痛剤」が含まれており、表面的な痛みを軽減します。

ですが、湿布そのものが根本的な治療になるわけではなく、あくまで一時的な緩和手段です。

そのため、ぎっくり腰が発生した場合は、安静にしながら適切な湿布を使い、必要であれば専門医の診察を受けることが推奨されます。

湿布で楽になるのは助かりますけど、専門医にちゃんと診てもらうと安心感が違いますよね!

 

筆者も経験したぎっくり腰

筆者も以前、ぎっくり腰を経験しました。

その時、腰が「ピキッ」という感覚とともに動けなくなり、まさに「魔女の一撃」を受けた気分でした。

初めは冷湿布でひたすら冷やし、その後、炎症が落ち着いてから温湿布を使うと、徐々に楽になったのを覚えています。

湿布を上手に使うことで、痛みを軽減しつつも生活の質を保つことができました。

 

ぎっくり腰は突然襲い、強烈な痛みを引き起こします。

その原因は急激な負荷による炎症であり、初期対応としての冷湿布が重要です。

炎症が落ち着いた後は温湿布に切り替え、血流を促すことで回復を助けましょう。

湿布を正しく使うことは、ぎっくり腰の症状緩和に効果的です。

ただし、湿布は一時的な処置にすぎないため、必要であれば医療機関で適切な治療を受けることも検討してください。

次章では、冷湿布と温湿布の具体的な使い分けについてさらに詳しく解説していきます!

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第2章:冷湿布と温湿布、いつどちらを選ぶべき?

発症直後:冷湿布で炎症を抑える

ぎっくり腰を発症した直後は、患部に炎症が起きて腫れと熱を伴う状態です。

この段階では「冷やす」ことが重要で、冷湿布を使用するのが効果的です。

冷湿布にはメントールやハッカ成分が含まれており、患部にひんやり感を与え、炎症と痛みを軽減します。

ただし、湿布の効果時間は製品によって異なるため、使用する湿布の説明を確認することが重要です。

湿布を使う際は、1日1回タイプの湿布では24時間貼り続けることができます。

ただし、皮膚が弱い方、かぶれやすい方は12時間で一度外して皮膚を休めることで、かぶれなどのトラブルを予防できます。

このような使用方法でも、十分な効果が得られることがわかっています。

長時間の貼りっぱなしは皮膚への負担となるため、適度に交換することが大切です。

発症から2〜3日後:温湿布で血流を促進

発症から2〜3日が経過し、炎症が落ち着いた後は温湿布を使用するのも効果的です。

温湿布にはカプサイシンが含まれ、血行を促進し、筋肉の緊張を和らげます。

これにより、回復が促され、慢性的な痛みが改善しやすくなります。

温湿布は、一度に長時間貼り続けず、1日1回もしくは2回の使用が推奨されます。

また、使用後は肌の状態を確認し、かゆみやかぶれがないか注意しましょう。

例外:強い炎症時の温湿布はNG

ぎっくり腰の初期や、強い炎症が続いている場合は、温湿布を使わない方が良いとされています。

この時期に温湿布を使用すると、温かさによって血流が過剰になり、炎症が悪化する可能性があるからです。

初期のぎっくり腰は冷やすのが鉄則!温湿布を使うと逆効果になってしまうこともあるので要注意です。

タイミングを見誤ると逆効果に

冷湿布と温湿布は、それぞれ適切なタイミングで使用することが重要です。

発症直後に温湿布を使用したり、長期間冷湿布を使い続けると、症状が悪化することがあります。

エピソードとして、僕の友人がぎっくり腰を発症した際、初日から温湿布を使用して痛みが悪化してしまったことがあります。

彼は「温めた方がいいと思った」と言っていましたが、冷やすべきタイミングを知らなかったのです。

その後、冷湿布を使ったところ、ようやく痛みが軽減しました。

 

冷湿布と温湿布は、タイミングを見極めて使うことで、その効果を最大限に発揮します。

発症直後は冷湿布を使用して炎症を抑え、2〜3日後には温湿布で血流を促しましょう。

ただし、強い炎症の時には温湿布を避け、使い分けを誤らないことが大切です。

次章では、湿布の効果をさらに引き出す「正しい貼り方」について解説していきます。

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第3章:効果的な湿布の貼り方と貼る部位のポイント

痛みを感じる部位に正確に貼るのが基本

湿布は、痛みを感じる場所に正確に貼ることで最大限の効果を発揮します。

ぎっくり腰の場合、痛みは腰全体に広がることもあれば、時間の経過とともに特定の部位に集中することもあります。

最初は広い範囲に湿布を貼り、その後、痛みが集中する部位を見つけたらそこに絞って貼ると効果的です。

湿布を貼る前には、肌を清潔にし、水分をしっかり拭き取っておきましょう。

長時間の貼りっぱなしはNG!湿布の貼り替えは製品ごとに調整

湿布は一度貼っただけでは効果を最大限に引き出せません。

ただし、貼付時間は製品によって異なるため、パッケージや添付文書の指示に従うことが重要です。

一般的には、1日1回タイプの湿布は12〜24時間以内で交換が推奨されていますが、長時間貼り続けると皮膚への負担が大きくなるため、敏感肌の方は特に注意が必要です。

もし12時間程度で外しても、ある程度の効果は持続するとされています。

一度貼った湿布をそのままにすると、肌トラブルの原因にもなるので、製品ごとの使用目安を守るのが大切です!

 

夜間の使用時には、就寝前に貼り替えて朝に外すと肌への負担が軽減されます。

また、日中は朝と夕方の2回交換するなど、使用シーンに応じたタイミングで調整しましょう。

湿布の貼付時間が長くなる場合でも、途中で肌を休ませる時間を設けることで、トラブルを防ぎながら効果を得られます。

テープ剤とハップ剤:シーンに合わせた使い分け

湿布には、テープ剤ハップ剤の2種類があります。

それぞれにメリット・デメリットがあるため、使用するシーンに応じた選択が重要です。

テープ剤: 薄くて剥がれにくいので、仕事中や外出時に適しています。匂いも少なく、目立ちにくいのが特徴です。

ハップ剤: 厚みがあり、冷感が強く気持ち良い反面、動くと剥がれやすく、匂いが気になる場合もあります。主に自宅での使用に適しています。

テープ剤は便利ですが、かぶれやすいので、長時間の連続使用は避けましょう。

 

湿布の使い方で失敗した話

筆者自身も、湿布の使い方で失敗した経験があります。

一度、腰痛に悩まされて一日中テープ剤を貼りっぱなしにしていたことがありました。

その結果、皮膚が赤くなり、かゆみが止まらなくなるという事態に…。

今では、12時間で貼り替えるようにして、トラブルなく使えています。

 

湿布は、正しい場所に、適切な時間貼ることで効果を発揮します。

ぎっくり腰の痛みが移動することもあるため、痛む部位を意識して貼り替えることが大切です。

また、テープ剤とハップ剤の使い分けを意識することで、日中と夜間のシーンに応じた最適なケアが可能です。

湿布の正しい使用方法を理解し、ぎっくり腰の症状を少しでも楽にしましょう。

次章では、ぎっくり腰を再発させないための「運動と予防法」について詳しく解説していきます!

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第4章:湿布だけじゃない!再発防止のための対策

ストレッチや運動で腰周りの筋肉を強化

ぎっくり腰の再発防止には、腰周りの筋肉を強化するストレッチや運動が効果的です。

ぎっくり腰は、腹筋や背筋が弱まった状態で急な負荷がかかると発症しやすくなります。

そのため、日常的に軽い運動を取り入れ、筋肉のバランスを整えることが重要です。

おすすめの運動として、ウォーキングやストレッチが挙げられます。

ウォーキングは有酸素運動であり、全身の血行を促進し、筋肉の硬直を防ぐ効果があります。

さらに、臀部や股関節のストレッチを行うと、腰だけでなく関連する筋肉も緩和され、負担が減ります。

長時間同じ姿勢を避けることが重要

同じ姿勢を長時間続けることは、ぎっくり腰の再発リスクを高めます。

特に、デスクワークや在宅ワークをしている人は、座りっぱなしの時間が長くなりがちです。

対策として、1時間に1回は立ち上がって体を動かすことが推奨されます。

簡単な背伸びや歩行、座ったままできる軽いストレッチなども効果的です。

僕も在宅ワークの時、座りっぱなしで腰が張ってしまいそうになったことがありました。小まめに動くこと、本当に大事ですね。

テーピング法で腰のサポートを強化

ぎっくり腰の再発予防には、テーピング法も有効です。

薬局で購入できるテーピングを使えば、腰から背中にかけてサポートを強化することができます。

特に、「キネシオテーピング法」は、腰を支えながら筋肉の動きをサポートし、日常動作が楽になると言われています。

テーピングの貼り方は、肩甲骨から腰に向かって一枚ずつ貼ることで、広い範囲をカバーします。

また、貼る場所やテクニックは体の状態に合わせて調整するのがポイントです。

 

ぎっくり腰の再発を防ぐためには、ストレッチや筋力トレーニングが欠かせません。

また、同じ姿勢を長時間続けない工夫をすることで、腰への負担を減らしましょう。

さらに、テーピングを活用することで、普段の動作が楽になり、再発リスクの軽減が期待できます。

次章では、市販の湿布や鎮痛アイテムの選び方と、使い方のコツについて解説していきます。

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第5章:市販湿布のおすすめと正しい選び方

ロキソニンやボルタレン、どれを選ぶべき?

市販されている湿布には、代表的なものとして「ロキソニン」「ボルタレン」があります。

どちらも有効成分として「消炎鎮痛効果」を持ち、痛みを緩和する働きがありますが、微妙に特徴が異なります。

 

ロキソニン(ロキソプロフェン配合):速効性が高く、急性の痛みや炎症に効果的です。ぎっくり腰の初期対応に向いています。

 

ボルタレン(ジクロフェナクナトリウム配合):やや持続力があり、慢性痛にも効果が期待できます。特に温湿布タイプの製品は筋肉のこわばりを和らげる効果もあります。

 

どちらを選んでも効果は大きな差はありませんが、使用シーンや症状に合わせて選ぶのがポイントです。

肌が弱い人はパッチテストを試そう

湿布は便利ですが、肌が弱い人はパッチテストを行うのが安心です。

特にテープ剤は密着度が高いため、長時間使用すると肌がかぶれることがあります。

一度肌に小さく貼ってみて、赤みやかゆみが出ないかを確認するのが良いでしょう。

敏感肌の方には、ハップ剤のような厚みがあり、肌への負担が少ないタイプが向いています。

ただし、ハップ剤は動いていると剥がれやすいので、自宅での使用がおすすめです。

ドラッグストアやネット購入のコツ

湿布はドラッグストアやネット通販で簡単に購入できますが、目的に応じた選び方が大切です。

店頭では、薬剤師に相談することで自分に合った湿布を選ぶ手助けをしてもらえます。

ネット通販では、成分表をしっかり確認するのがポイント。

ロキソプロフェンやジクロフェナクなどの有効成分をチェックして購入しましょう。

また、ネット購入時には複数枚入りのパックやセット販売がお得です。

仕事中に使うテープ剤と、自宅でのんびり使えるハップ剤を使い分けると、湿布の消費も管理しやすくなります。

ロキソニンとボルタレン、どっちがいいか迷ったあの頃が懐かしいです。

 

市販の湿布には、速効性のあるロキソニンと持続力があるボルタレンが代表的です。

敏感肌の人は、購入前にパッチテストを行うことで、肌トラブルを未然に防ぎましょう。

また、ドラッグストアやネット通販での購入時は、成分と目的に合わせて選ぶのがポイントです。

まとめ

以下は、ぎっくり腰に対する正しい対処法と予防のポイントを簡潔にまとめたものです:

・発症直後の冷却:急性の炎症を抑えるため、最初の48時間は冷湿布を使用。

・炎症が落ち着いた後の温湿布:3日目以降に温湿布を使い、血行を促して筋肉を緩める。

・湿布の貼り方と交換のタイミング痛みの部位に正確に貼り、製品ごとの適切な時間で交換するのが基本。

・再発防止のための運動とストレッチ:腰回りの筋肉を強化するための軽い運動やストレッチを日常的に行う。

・テーピングの活用:筋肉と腰をサポートするテーピング法が再発予防に効果的。

・湿布の選び方:ロキソニンやボルタレンなど、市販の湿布は症状に合わせて選ぶ。

・敏感肌にはパッチテスト:肌トラブルを防ぐため、特にテープ剤は使用前にパッチテストを行うことを推奨。

 

ぎっくり腰への対策は、初期対応の迅速さと、その後の適切なケアが重要です。

湿布だけでなく、日々の運動やストレッチを習慣化することで、再発を未然に防ぐことができます。

また、湿布の選び方や使用方法の理解が深まれば、より効果的に症状を緩和できるでしょう。

体調を崩した時に慌てず対応できるよう、今回の内容をぜひ役立ててください。

 

参考資料
ロキソニンSテープ/テープL 製品情報
ロキソニンSパップ 製品情報
フェイタスZαジクサス温感|商品情報