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お薬コラム
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更新日:2025/04/01

肌荒れが気になる春。「実はNG」なケア、していませんか?薬剤師が教える改善習慣

肌荒れがひどくて保湿してるのに、なぜか改善しない…。

 

そのスキンケア、もしかして逆効果かも?

 

春は肌が敏感になる季節。

 

花粉や乾燥だけでなく、間違ったケアも肌トラブルの原因になります。

 

今回は薬剤師として、肌を傷つけない正しいケア習慣と、避けたいNG行動を具体的にお伝えします。

薬剤師ライター クロロボ
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第1章:肌荒れを招く春のNGスキンケア習慣とは?

春になると、「肌がピリピリする」「赤みや乾燥がひどくなった」そんな声が増えてきます。

その原因は、花粉や黄砂、紫外線、寒暖差といった外的刺激によって、肌のバリア機能が低下しやすくなるからです。

このバリア機能とは、肌の角層(わずか0.02mm)にある『うるおいの壁』のようなもの。

水分や細胞間脂質をとどめながら、花粉・PM2.5・紫外線などの侵入を防いでくれる防御システムです。

皮膚のバリア機能

でも、春はこのバリアがとても壊れやすい季節。

そこに追い打ちをかけるように、スキンケアの“やりすぎ”や“思い込み”が肌荒れを引き起こす原因になります。

ここでは、意外と見落としがちなNGケアを3つに絞ってご紹介します。

 

NG①:洗顔でゴシゴシこする

「花粉や汚れをきちんと落とさなきゃ」と思って、つい洗顔でゴシゴシ…。

これは春肌にとって最大のダメージです。

バリア機能が弱っている状態の肌に摩擦を与えると、角層がさらに傷つき、乾燥・赤み・かゆみなどの炎症が起こりやすくなります。

洗顔料はしっかり泡立て、泡で包み込むように洗うのが正解。

すすぎもぬるま湯(32〜34℃程度)でやさしく流しましょう。

花粉を落とそうとして逆に傷つけてたなんて…!

 

NG②:洗顔後、保湿を後回しにする

洗顔後の肌は、うるおいが蒸発しやすい無防備な状態

このタイミングで保湿を後回しにする行為が、肌荒れを加速させる大きな原因になります。

顔を拭いたあとスマホを見たり、髪を乾かしたりしているうちに、肌の水分はどんどん逃げてしまいます。

するとバリア機能はさらに低下し、花粉や紫外線といった刺激が侵入しやすくなるのです。

洗顔後は、なるべく早く化粧水で水分を補給し、乳液やクリームでうるおいをキープしましょう。

『秒で保湿』が春の肌には効きます。

やっぱりスキンケアってスピード勝負なんですね!

 

NG③:冬のスキンケアをそのまま使い続ける

乾燥対策に活躍した冬のスキンケア。

でも、春の肌には合わなくなることがあります。

気温が上がる春は皮脂の分泌量も増えます。

そこにこってり系の保湿アイテムを重ねると、毛穴をふさいで吹き出物やニキビの原因になることも。

さらに、春の肌はとても敏感。

アルコール・香料・合成色素などの刺激成分入りコスメをそのまま使い続けるのもリスクになります。

春は春の肌に合ったアイテムを選ぶのが正解。

「いつもこれだから安心」と思わず、一度“処方”や“成分表示”を見直してみると◎。

「慣れたアイテム」ほど、見直す勇気が必要ですね…!

 

肌を守る春の正解スキンケアとは?

春は肌がゆらぎやすい季節。

それなのに、普段のケアが逆効果になってしまうと、肌荒れはどんどん悪化してしまいます。

まずは「やりすぎてないか?」「無意識に肌を攻撃してないか?」を見直すこと。

『こすらない』『すぐ保湿』『季節に合ったケア』

この3つを意識するだけで、春の肌トラブルはグッと減らせます。

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第2章:春こそ見直したいスキンケアアイテムの選び方

春は、冬と肌の状態がガラッと変わる季節です。

寒暖差や乾燥、紫外線、花粉などの刺激が重なって、肌がゆらぎやすくなります。

そんな春の肌に、冬のままのスキンケアを続けていませんか?

今の肌状態に合わないケアは、逆に肌荒れを悪化させる原因になりかねません。

バリア機能を守る「低刺激処方」がカギ

春は肌のバリア機能が一時的に弱まりがち。

このバリア機能が乱れると、乾燥や花粉、紫外線など外部刺激を受けやすくなってしまいます。

そこでまず大事なのが、低刺激処方のスキンケアアイテムを選ぶことです。

とくに注目したい成分は次の3つです。

 

・セラミド機能成分
肌のバリア機能を助ける保湿成分。
多くの市販品では、セラミドの働きを補う「セラミド機能成分」が使われています。

・グリチルリチン酸2K
甘草由来の抗炎症成分。
肌荒れやかゆみを防ぐために医薬部外品にも配合されます。

・ヒアルロン酸
高保水成分で、乾燥によるバリア機能の低下をサポート。

 

これらの成分が入っている製品は、春のゆらぎ肌をやさしく守ってくれます。

また、「敏感肌用」「無香料」「アルコールフリー」などの表示もチェックポイントです。

肌、春になると急にデリケートモード入るよね。低刺激処方って、地味だけどめちゃ大事って実感する季節!

NG例①:アルコール・香料入りの化粧水

サッパリ感や香りの良さで選んだ化粧水、春の敏感な肌には刺激になることも。

アルコール(エタノール)は水分を一気に蒸発させる作用があり、肌の乾燥を進めるおそれがあります。

また、香料はアレルギー反応の引き金になることもあるので、春は避けた方が無難です。

 

–コメント–
化粧水って、成分より香りで選んでたかも…。これからは見直します!

 

無香料・アルコールフリーの敏感肌用化粧水として人気なのは、

・キュレル 化粧水 I (ややしっとり)(花王)
・イハダ 薬用ローション とてもしっとり化粧水(資生堂)
・無印良品 化粧水 敏感肌用 さっぱりタイプ

どれもシンプルで刺激が少なく、春の肌トラブル予防に役立ちます。

NG例②:重すぎるクリームで毛穴をふさぐ

「乾燥しないように…」と、冬用のこっくり重たいクリームを春も使っていませんか?

でも、気温が上がって皮脂分泌が増えてくると、重たいクリームは毛穴詰まりの原因になりがちです。

とくにTゾーンなど皮脂の多い部位では、ニキビや吹き出物ができやすくなってしまいます。

“保湿=塗るだけ”って思ってたけど、バランスも大事なんですね。

軽やかな保湿にシフトしよう

春は「水分たっぷり、油分ほどほど」のバランスで保湿するのがベストです。

ジェルタイプや乳液タイプ、または部分使いで調整するなど、重すぎないアイテムに切り替えていきましょう。

 

おすすめは、こんなアイテムです。

・キュレル 皮脂トラブルケア 保湿ジェル(花王)
軽やかな使い心地でベタつかず、春の敏感肌と皮脂バランスをやさしく整えます。

・ミノン アミノモイスト モイストチャージミルク
アミノ酸系保湿成分が肌のうるおいを守り、やさしくなじみます。

重さより心地よさを優先しても、きちんと保湿できる季節。春は軽めのケアに切り替えるチャンスです。

 

正しく選べば、春の肌は落ち着く

春は肌が敏感になる季節。

でも、正しい成分・処方のスキンケアを使えば、むしろ肌が安定しやすくなります。

「肌荒れ=仕方ない」とあきらめず、今の肌に合うアイテムに出会えれば、春のスキンケアはぐっと楽になりますよ。

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第3章:肌荒れを防ぐカギは『生活習慣の見直し』

スキンケアをがんばってるのに、肌が整わない…。

それ、生活習慣の影響かもしれません。

春は、季節の変化に加えて、新年度の緊張や環境の変化でストレスも増えがち。

睡眠不足や栄養の偏りが、肌のバリア機能をじわじわと弱らせてしまうんです。

「肌=スキンケアで整えるもの」と思われがちですが、実は肌の土台は生活習慣にあり

ここでは、肌を守るために見直したいポイントを詳しく紹介します。

肌バリアを壊すのは「睡眠・ストレス・栄養不足」

肌は体内の状態を映す“鏡”のような存在です。

バランスの良い食事、しっかり眠ること、適度にリラックスすること。

これらが崩れると、肌のターンオーバー(再生リズム)は乱れ、荒れやすくなります。

忙しさや気分の乱れでこんな状態になっていませんか?

・朝から寝不足が続いている
・食事はコンビニか外食がメイン
・常にスマホを見ていて休まらない

こうした積み重ねが、乾燥・赤み・かゆみといった春の肌荒れに直結してしまいます。

肌がガサつくときって、生活もガサついてる気がする…!

ビタミンB群とタンパク質は肌づくりの必需品

肌の土台を支えているのは栄養です。

とくに春のゆらぎ肌にとって大切なのが、ビタミンB群とタンパク質

・ビタミンB2:皮膚や粘膜の健康維持をサポート
・ビタミンB6:皮脂バランスを整え、肌荒れ対策に有用
・タンパク質:肌細胞を構成する基本素材

不足すると、肌の再生力が落ちて、ダメージが蓄積しやすくなります。

食事で摂るなら、納豆・卵・鶏むね肉・鮭・緑黄色野菜などが◎。

忙しいときは、ビタミン剤で補うのも現実的な選択肢です。

たとえば、こんな製品があります。

 

チョコラBBプラス(エーザイ)

ビタミンB2・B6配合。肌荒れや口内炎の定番ケアに。

ハイチオールBクリア(エスエス製薬)

肌の代謝をサポートし、疲れ肌・吹き出物対策に人気。

食事だけで十分に補えないときは、医薬品のビタミン剤を活用して、内側からしっかり肌をサポートするのも効果的です。

夜ふかしは肌の再生を邪魔する

「寝不足だと肌がボロボロになる」とよく言いますよね。

これは迷信ではなく、きちんと根拠があります。

肌の再生に必要な成長ホルモンは、深い眠りに入った最初の3時間に多く分泌されます。

ところが夜ふかしや浅い眠りでは、このホルモンが十分に出ず、肌が修復されにくくなるんです。

さらにスマホやPCのブルーライトは、眠りの質を落とす原因に。

寝る前1時間はできるだけ脳を休める時間を意識しましょう。

どうしても疲れて眠れない…というときは、休息前のサポートドリンクを取り入れてみるのもアリです。

 

アリナミン ナイトリカバー(大正製薬)

ノンカフェイン・眠りを妨げず疲れをケア。肌荒れやストレスによるダメージにも。

“飲むリズムケア”として、就寝前の新習慣にぴったりです。

寝る前に“整える”ルーティンがあると、心までほぐれますよね。

肌にやさしい生活習慣、まずはこの3つから

生活全体を急に変えるのは難しいけれど、小さな習慣の積み重ねが肌を整えます

 

✅湯船に浸かる
ぬるめのお湯に10〜15分。血流が良くなり、リラックス効果も。

✅スマホは夜1時間前にオフ
メラトニンの分泌が促されて、深い眠りにつながります。

✅部屋の湿度を保つ(50〜60%)
空気が乾燥すると肌も乾きます。加湿器や濡れタオルを活用して空気環境を整えましょう。

 

肌は“スキンケアだけ”では守れない

どんなに丁寧にスキンケアをしていても、生活リズムが乱れていたら肌は回復しません。

肌の調子は、あなたの生活の調子そのもの。

春の肌荒れを本気でケアしたいなら、まずは生活を“やさしく整えること”から始めてみてください。

肌も心もきっと、落ち着いてくるはずです。

まとめ:春の肌荒れ、守るべきは「肌」だけじゃない

春の肌荒れに悩まされている人は、肌表面のケアばかりに気を取られていることが少なくありません。

でも、ここまで読んでくださったあなたはもうお気づきのはずです。

肌を守るために大切なのは、「スキンケア」「アイテム選び」「生活習慣」の三本柱を見直すことでした。

 

見直すべき3つのポイント

【1】NGケアをやめることから始める
洗顔の摩擦、保湿の後回し、冬用アイテムの使い続けなど、春に合わない習慣をリセットしましょう。

【2】春仕様のスキンケアに切り替える
セラミド機能成分やグリチルリチン酸2K、ヒアルロン酸など、肌を守る低刺激処方の製品を選ぶのが効果的です。

【3】生活リズムの見直しこそ最大のスキンケア
睡眠、栄養、ストレス対策を意識することで、肌は内側から整っていきます。

 

「何を塗るか」ではなく、「どう過ごすか」が肌を変えます。

今日からできることを、ひとつずつ。

春にゆらぎやすい肌だからこそ、丁寧にいたわる時間が大切です。

肌と向き合うことで、毎日がもっと快適になりますように。